丹後を走る観光列車「丹後くろまつ号」ランチコースを体験

丹後を走る観光列車「丹後くろまつ号」ランチコースを体験

電車は単なる移動手段、と思っている方も多いのではないでしょうか。最近は観光列車の登場により、移動そのものを観光として楽しむことができます。
京都丹後鉄道も「丹後くろまつ号」「丹後あかまつ号」「丹後あおまつ号」と3種の観光列車を運行してます。その中でも丹後くろまつ号では車窓の景色を楽しみながら、美味しいご飯を食べることができます。

また「丹後くろまつ号」は

  • スイーツコース
  • ランチコース
  • 茶会コース
  • えらべるほろ酔いコース

の4つのコースがあります。どれも魅力的で是非一度は乗ってみたい!!!と思い、今回はランチコースを体験してきました。初めてのくろまつ、ワクワクします!

 

大阪から天橋立へ

くろまつ号出発駅の天橋立駅までは、阪急梅田バスターミナルからバスで約2時間半。電車ではJR大阪駅から天橋立駅まで約2時間。私は今回バスで天橋立まで行きました。バスだと乗り換えもなく天橋立まで到着します。

 

天橋立行きのバスはこちら

天橋立駅に到着!和レトロな雰囲気がいいですね。実は天橋立駅は2000年第1回近畿駅百選に選ばれています。2015年に「駅に着いたら白砂青松」というコンセプトの元、今の天橋立駅に改修されました。

 

天橋立駅のホームで丹後くろまつ号がお出迎え。真っ黒な車体がスタイリッシュでかっこいい!

 

12:48 天橋立駅を出発

乗車すると観光列車アテンダントの方からの挨拶。アテンダントの方たちが料理のサーブや、観光地の説明をしてくれます。わからないことがあれば聞くとすぐに答えてくれます。まさに丹後マスター!

 

海軍割烹術復刻ランチコースを体験

海軍割烹術参考書を元を現代風にアレンジしたランチコース。海軍割烹術参考書は1908年(明治41年)に旧日本海軍が調理の担当隊員を育成するため作られた教科書です。
この海軍割烹術参考書を基に、京都府舞鶴市にある「アメイロ ビストロ アルル」さんによって、当時食べられていた料理を再現していただきました。
実際再現するにあたって海軍割烹術参考書には、グラム数などの量がかかれていなかったので再現に苦労したそうです。何度も試行錯誤し完成したのが今回のランチコースです。

ドリンク:天橋立ワイン飲み放題

赤が海の京都、白がナイアガラという名前の天橋立ワインです。

美味しすぎる!個人的にワイン独特の渋味や苦味が苦手なのですが、フルーティーでかなり飲みやすかったです。特に白が美味しくて、ついつい飲みすぎてしまうところでした。

 

前菜3種盛り合わせ

(写真左下)地元野菜のピコロス
酸味より甘味の方が強く感じました。野菜本来の味が楽しむことができる逸品です。

(写真中)ボイルドポークのリエット
豚バラ肉とキノコをペースト状にし、バケットと一緒にいただきます。ついついワインが欲しくなる味です。

(写真右下)コールドミート
奥丹波みたけ牛を低温調理でじっくり旨味を引き出した自家製ローストビーフです。柔らかくてさっぱりとした味わいは前菜にピッタリ。

 

丹後特産へしこのフィッシュコロッケ

お魚の味もジャガイモの味も両方しっかり味わうことができました。へしこの塩辛さが更に旨味を増してくれました。タルタルソースの酸っぱさとへしこの塩辛さの相性もよかったです。へしこ特有の臭みもなかったです。

奈具海岸停車

奈具海岸で約15分間の停車。ここでの停車もランチコースならでは。
列車の停車中、立ち入りも禁止の無人島「冠島」「沓(くつ)島」が見えます。「冠島」は島の全体が国の天然記念物に指定されているそうです。

 

懐かしのポテート・スープ、海軍式チキンライス

(写真左)
京丹後の濃厚ヒラヤミルクを使用。玉ねぎの甘味と牛乳のまろやかさでが良いバランス。どこか懐かしい味にほっこりしました。

(写真右)
海軍式チキンライスは混ぜても食べても、別で食べてもお好みでどうぞ、とのこと。鶏ハムが柔らかくて麦飯と食べると美味しいです。6種野菜のカポナータは丹後くろまつ号オリジナル。

由良川橋梁徐行

とある有名アニメに出てくるシーンと似ている、と言われている由良川橋梁。日本はもちろん海外からの方にも人気だそうです。まるで水の上に電車が走っているようです。空、海、川の青さが一体となった風景はまさに絶景です。由良川といえば小倉百人一首で有名な、曽禰好忠(そねの よしただ)の「由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな」という歌がありますね。由良川を見ながらこの歌を思い出してみるのもいいかもしれないですね。

 

ふと窓の方に目を向けると澄み渡った川がキラキラと光っていて、ついつい見とれてしまいました。

 

明治維新のシチュードビーフ

お肉が柔らかすぎる!!口に入れた瞬間とけるような柔らかさ。口の中でお肉がすぐなくなってしまった。悲しい。ブロッコリー・にんじんも柔らかく野菜本来の甘みとスープの旨味がしみ込んでいて絶品。量もそこまで多くなく、味もアッサリしていました。

 

東雲(しののめ)駅停車

東雲(しののめ)駅停車で約30分間の停車。東雲(しののめ)駅では駅マルシェが開催中。へしこや舞鶴かぶせ茶など丹後の名産品がずらりと。天橋立で買えなかったお土産もここで買えます。

京都のお茶は宇治茶が一般的に有名と言われてますが、実は舞鶴茶も有名です。舞鶴も宇治と気候や土壌が似ているため、茶業が盛んです。中でも煎茶と玉露のちょうど中間の味わいを持っている、かぶせ茶が有名です。

 

シュークリームケーキ・くろまつビスケット


「これだけ食べて最後にシュークリーム…ちょっとクリームが厳しいな」と思っていたのですが、サッパリ柑橘系なので、コースの最後でも重たすぎずペロリと完食できました。
クリームもレアチーズクリームなので柑橘系と相性が良かったです。甘いものが苦手な方でも大丈夫な甘さでした。ちなみにデザートと一緒に丹鉄珈琲または紅茶を楽しむことができます。ランチコースのコーヒーは「京丹後ブレンド」。アテンダントの方がその日1番と思った丹鉄珈琲を提供されるため、日によってブレンドが変わるそうです。ちなみにスイーツコースは福知山ブレンドだったそうです。全種コンプリートしてみたいですね!

お土産

お土産はこのランチコースをプロデュースした「アメイロ ビストロ アルル」さんの赤岩高原たまごのカステイラとくろまつシフォンラスクです。さすがにお腹がいっぱいなので、持ち帰って家で美味しくいただきました!

 

14:50 西舞鶴駅到着

約2時間の観光列車旅でしたが、あっという間に西舞鶴駅に到着しました。ご飯を食べて風景を楽しみまったりとした時間を過ごせました。

都会の日常からかけ離れ、たくさんの自然を感じることのできる丹後。実際に行ってみて非常に癒されました。いつもとは違う非日常的な体験ができました。皆さんもぜひ京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」に体験してみてはいかがでしょうか。

丹後くろまつ号 ランチコース
運行期間:2019年10月4日~2020年2月29日(3月運行分は調整中です。)
運行日:金・土・日・祝
ダイヤ:天橋立(12:48発)⇒西舞鶴(14:50着)
料金:おひとり様 11,000円(税込)
お願い:丹後くろまつ号車内に飲食物のお持ち込みはご遠慮いただいております。

丹後くろまつ号コース詳細はこちら

 

丹後くろまつ号の詳細はこちら

ライター:やんぬ(ウィラコレ!編集部)

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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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