「IKEBUS(イケバス)」に乗車!豊島区・池袋を走るバスの【料金・ルート・時刻表・路線図】を解説

「IKEBUS(イケバス)」に乗車!豊島区・池袋を走るバスの【料金・ルート・時刻表・路線図】を解説

2019年11月27日(水)、池袋駅や南池袋・東池袋公園、「Hareza池袋」など池袋の主要スポットを繋ぐ「IKEBUS(イケバス)」が運行を開始しました。池袋駅を中心に東側と西側で2種類の運行ルートがあり、それぞれ約20分間隔・1周約30~40分程度で運行されます。

今回はそんなIKEBUSを実際に乗車しながら、料金やルートについてご紹介します。また、実際にIKEBUS運行に深く関わったスタッフの方に、IKEBUSへの想いはもちろん、豊島区・池袋と連携した街づくりの構想についてお伺いしました。

豊島区・池袋の主要スポットをシームレスに繋ぐ「IKEBUS(イケバス)」とは

IKEBUS

IKEBUSは、2020年に向けて街全体が国際アート・カルチャー都市として大きく変わろうとしている池袋エリアにおいて、街に点在する様々な魅力あるスポットをシームレスに繋ぐ「まちなか交流バス」です。池袋駅を拠点に豊島区役所や公園、「Hareza池袋」やサンシャインシティなどを巡るため、豊島区内に住む方の生活の足としてはもちろん、豊島区外から来られた方の簡単・便利な移動手段としても注目されています。

車輌は全部で10台あり、11月27日(水)現在運行しているのは7台です。塗装に使用されているのは、遠くからでも目立ちやすいオリジナルカラーである「IKEBUKURO RED」という赤色。うち1台は黄色で、見かけると幸せになれると言われているんだとか…

電気バスのため排ガスゼロで環境に配慮している点もポイントです。

「IKEBUS(イケバス)」の料金・ルート・時刻表は?実際に乗り心地をレポート!

IKEBUSの運行初日、お天気はあいにくの曇りでしたが、実際に乗車してみました。バスの中にはすでにIKEBUSを利用されている方がたくさんいらっしゃいました。IKEBUSのバス停は、車輌と同様に「IKEBUKURO RED」の赤色が目印です。1番上にはこれも車輌と同様にふくろうの「イケちゃん」がいます。

IKEBUS

「IKEBUS(イケバス)」の乗車料金(運賃)

IKEBUSの乗車料金(運賃)は以下の通りです。1日券は何回乗ってもこのお値段なので、かなりおトク!

 

大人・子ども共通
1乗車 100円
1日券 250円

「IKEBUS(イケバス)」の乗車方法

IKEBUS

1乗車のみの場合は、入口に設置されている運賃箱にお金を入れます。1日券を購入する場合は、乗務員さんに一言お声かけします。交通用ICカードは現在使うことができませんが、来年を目途にアプリ決済の導入が検討されているようです。

今回は1日乗車券を購入しました。黄色地にIKEBUSのイラストが描かれたデザインがかわいいです!

1日乗車券

「IKEBUS(イケバス)」の運行ルート

IKEBUSの運行ルートは、AとBの2種類あります。Aルートは1周約40分、Bルートは1周約30分です。

Aルート停車駅
池袋駅東口
Hareza池袋
南池袋公園
東池袋駅
サンシャインシティ北
サンシャインシティ西
東池袋駅
豊島区役所
南池袋公園

Bルート停車駅
池袋駅西口(中央)
Hareza池袋
サンシャインシティ西
Hareza池袋
池袋駅北口(北)

ルート

「IKEBUS(イケバス)」の時刻表

IKEBUSは1日に、Aルート27便、Bルート24便を運行しています。

※平日・休日・祝日ともに同じダイヤで運行しています

IKEBUSの最新の時刻表はこちら

「IKEBUS(イケバス)」の車内・乗り心地は?

IKEBUSの内装はカラフルで、遊び心とオリジナリティ溢れるデザインです。席は全部で14席あり、一つひとつにもこだわった装飾が施されています。デザイン重視な気もしますが、クッションの柔らかさが丁度良く、座り心地も申し分ありませんでした。

IKEBUS

電気バスで、最高速度は19km/hとのことですが、車通り・人通りの多い道を走行していたからか、そこまでスピードの遅さは感じませんでした。ゆっくり走るぶん、街中を散歩しているような感覚になり、普段は見逃してしまうような外の景色や人々が行き交う様子をゆっくりと見ることができます。

降りるときは、ボタンを押して乗務員さんに知らせます。

ボタン

土地勘がなく、バス停の名前と建物や景色が結びつかなくても大丈夫!車内のモニターで確認することができます。

モニター

冷暖房がないとのことでしたが、外気との温度差が激しくないので身体がギャップを感じませんでした。時期的に寒さが不安でしたが、1回1回の乗車時間が短いのであまり気になりませんでした。

乗務員

ブレーキや大きな揺れが無いのもIKEBUSの特徴のひとつ。乗務員さんが「次は右に曲がります」「赤信号で止まります」と丁寧に声かけをしてくださる様子も印象的でした。

また、全てのIKEBUSの後部には車いす用の昇降機が設置されています。車いすを利用されている方も、安心して乗車することができますね!

車いす昇降機

「IKEBUS(イケバス)」まとめ

IKEBUSは、池袋の主要スポットを繋ぐ「まちなか交流バス」です。池袋には劇場・美術館などのアート施設や、アニメ・マンガなど日本独自のカルチャーが集まる場所です。またそれと同時に、駅や公園、区役所など生活のために必要な施設もたくさん存在しています。

豊島区にお住まいの方はもちろん、豊島区以外からイベント・観光目的で来られる方にとっても、「街と生活・文化を繋ぐ新しい交通手段」として、IKEBUSへの期待が高まっています。

 

ちなみに、実は取材終了ギリギリの時間に、池袋駅西口(中央)を発車しようとする黄色いIKEBUSに出会えました。

見つけて思わず走り出してしまいました。

見るとハッピーになれると噂の黄色いIKEBUS、皆さんもぜひ探してみてくださいね。

初公開秘話も!?「IKEBUS(イケバス)」開発について担当者の方に聞いてみた

ここからは、実際にIKEBUSの企画から運行まで深く関わったWILLERのスタッフに、当初の秘話や今後の構想について聞いてみました。

※担当者は代役:IKEBUSマスコットの「イケちゃん」でお送りいたします。

 

-高速バス・夜行バスを運行しているイメージの強いWILLERが、なぜ豊島区とともにIKEBUSに取り組んだのでしょうか。

私たちは長年高速バス・夜行バスを運行してきましたが、その根本にあるのは「お客様の移動をより快適・安全なものにしたい」という思いです。
シートの改良や乗務員さんのための施設を整えるなど、全てはそのためと言っても過言ではありません。

豊島区・池袋は、アートやカルチャーにおいてほかの都市よりも抜きん出ているという強みがあります。IKEBUSに乗ることで、施設間の移動が快適・安全かつ特別な体験となります。
それにより、豊島区内外の方に池袋の魅力を感じてもらうことで、移動体験を変えることができると思いました。より良い街のための新しい交通をつくるという立ち位置で、IKEBUSに取り組みました。

 

 

-なるほど!従来の巡回バス…というよりは、池袋という場所をもっと楽しめるようにと考えられたバスなんですね!

そうですね!スピードも普通のバスよりはゆっくりめですが、そのぶん窓から景色を見ていただき、池袋という街を感じていただきたいと思っています。
WILLER EXPRESSの特長である安心・安全なバス運行はもちろんですが、今回はキャッチ―な外見にもこだわり、池袋のシンボルのような存在になってくれたらなという期待をしています。

 

 

-安心・安全と言えば、乗務員さんの耳元には見慣れた”アレ”がありましたが…

Feelyzm(フィーリズム)ですね。眠気を感知すると振動して、居眠り運転を防ぐ装置です。
WILLER EXPRESSのバス運行で培われた安心・安全への配慮が、IKEBUSに活きています。

 

 

-最高速度が19km/hって、遅いような気もしました。

確かに、普通のバスとしてはかなり遅いですよね。IKEBUSは”優しいバス”ということで、ゆっくり走ることで急ブレーキや大きな揺れを無くそうとしていたり、車いすを利用しておられる方のために昇降機が搭載されていたりします。
電気を使って動いているので、排ガスも出さず、環境にも優しいです。

 

 

-確かに、街を走るバスというよりは、街や人に溶け込むバスといった印象でした。それはIKEBUSが持つ”優しさ”からきていたのかも…最後に、IKEBUSの今後については、どのようにお考えでしょうか。

IKEBUSって見た目がかわいいので、先ほども”シンボル”という言葉を使いましたが、親しみやすいキャラクターのような存在になってくれればと思っています。

IKEBUSが先頭に立って街に貢献する!というよりは、豊島区の方々、池袋に来られる方々と一緒に住みやすく過ごしやすい街を作っていこうというイメージです。

みんなから愛される街の一部に、IKEBUSの存在があればいいな、という考えです。

 

 

-ありがとうございました!周辺にお住まいの方はもちろん、遠方の方もぜひ池袋を訪れた際はIKEBUSに乗車してみてくださいね。

ぜひ!

IKEBUSについて詳しく見る

ライター:ばたやん(ウィラコレ!編集部)

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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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