何歳から大丈夫?子どもと夜行バスに乗るときに気をつけたいこと
※本記事は、2023年06月09日に更新しました。最新の情報とは異なる可能性があります。
子どもと一緒に帰省やテーマパークにお出かけするときの交通手段には、自家用車や新幹線などが考えられますが、目的地まで一直線に運んでくれる高速バスや夜行バスについてはどうでしょうか。
今回は、子どもと高速バスや夜行バスを利用する場合「何歳から乗れるのか?」「気をつけるべきことは?」などの疑問に答えていきます。
高速バス・夜行バスって何歳から乗れるの?
子どもが高速バスや夜行バスに乗れるのは、何歳ごろからでしょうか?
バス会社でのルールと一般常識、両方から考えてみたいと思います。
子どもの年齢と料金、バス会社では何歳から何歳まで?
まずは「子ども」とは何歳から何歳のことを指すのか確認しておきましょう。
バス会社によって多少異なりますが、よく見られるのは、12歳(小学生)以下を「小児」として、大人の半額の運賃で乗車できるというもの。
ただし、座席を確保しない場合は「乳幼児」として無料になるところがほとんど。「乳幼児」は何歳までが該当するのかは定められていないことも多いですが、常識的には、保護者の膝の上に乗れる2~3歳頃までと考えればよいでしょう。
子ども連れでも乗車させてもらえるの?
高速バスや夜行バスの予約サイトを確認すると、「お子様を連れての乗車はお断り」と明記しているところはほとんど見当たりません(夜行バスでは一部あり)。
また、予約時に膝の上に子どもを乗せたいと申し出たときに乗車を断られたり、法律上罰せられたりするということは原則ありません。
道路交通法の除外規定により、乗り合いバスについてはチャイルドシート着用が免除されているからです。
ただし、膝に乗せられる年齢の子どもであっても、安全上の理由等からできるかぎり小児運賃を払って席を確保することが望ましいとされています。
それなら、子どもや赤ちゃん連れでも問題ない?
上記のように、ルールとしては赤ちゃんや幼児を連れての高速バスや夜行バスの乗車は可能です。
しかし実際に乗るとなると、次のように心配な点がいくつかあります。
- ・長距離の乗車による赤ちゃんや子どもの体への負担
- ・車酔い
- ・天候や道路事情で渋滞すると乗車時間が長くなる
- ・トイレがないバスの場合、次の休憩までガマンできない可能性
- ・おむつ替えのスペースがない
- ・ウンチをしてしまった時のにおい など
夜行バスの場合は、さらに次のような点も気がかりです。
- ・赤ちゃんの夜泣きやぐずり
- ・小さな声での会話も周囲に響く
- ・夜間は完全消灯で真っ暗になるため、子どもが不安がる可能性
- ・同じく夜間は飲食禁止のため、子どもがおなかが空いたときに困る
- ・目的地に早く着きすぎても時間をつぶすのが大変
また、膝上乗車が禁止ではないとはいえ、やはり安全面や親子の体の負担を考えると、子ども用に1席確保し、シートベルトを着用して乗車するのがベスト。
これらのことを総合すると、高速バスや夜行バスに乗車できる子どもの年齢は、子ども本人とパパやママ・周囲の人、いずれにとっても次のような目安で考えるのが現実的ではないでしょうか。
- ・高速バスであれば、おむつが取れ、シートベルトを着用して一人で座っていられる年齢
- ・夜行バスであれば、さらに消灯後朝まで静かにしていられる年齢
上記に、乗車時間やお子様の体質・性格なども加えて考えれば、乗車可能かどうか判断できるのではないかと思います。
WILLERの場合はどう?
WILLERでは、お子様と高速バスに乗車する場合について、公式サイトに次のような案内を掲載しています。
- 小学生以下のお子様は小児割引運賃(大人基本運賃の5割引)をお支払いいただきます。
- 座席をご利用されないお子様につきましては「乳幼児」として料金は発生致しませんが、高速バスの特性上、なるべく座席をご利用いただくこと(小児割引運賃でご予約いただくこと)をおすすめします。
- 高速バスはスピードが出るので、安全面からもできる限り座席を確保するのがおすすめですね。
あわせて次のような案内も。
- 0才~幼稚園年長さんまでが乳幼児扱い(膝の上乗車が可能)ですが、安全のため・また他のお客様のためにも、座席を確保されることをおすすめしております。
幼稚園年長ともなると、その子の体格にもよりますが、前の座席の背中に足が当たってしまう…といった可能性も出てきます。何より、お子様の体の負担にならないことを一番に考えてあげて下さいね。
子どもと高速バス・夜行バスに乗るときに気をつけたいこと
次に、子どもと一緒に高速バスや夜行バスに乗る場合に持っておくと便利なものや、覚えておくといいことを紹介していきます。
着替え
子どもの着替えを持っていくのは当然ですが、狭い座席で子どもが飲み物をこぼしたり、車酔いしたりでママやパパの服が汚れることも考えられます。着替えは親の分も車内に持ち込んでおくと安心。かさばる場合は、100円ショップなどで手に入る「衣類圧縮袋」が便利です。
タオル・ティッシュ・ウエットティッシュ
食べこぼしから飲み物の転倒まで、拭くものはたくさん持っていた方が、いざというときに周囲への迷惑も最小限に防げます。バスタオルなら毛布代わりにもなりますし、抱っこするときに親子の間に挟んでおくと、万が一の時に汚れをガードできます。
おもちゃ・DVD・動画
車内VODアプリを利用し映画や動画を楽しめるバスもありますが、現在導入路線は限られています。
また飛行機と比べると子ども向けのコンテンツが少ない(又はない)ことも。小学校高学年以上なら楽しめるかもしれませんが、できれば小さい子向けのDVDや、スマホ・タブレットで見られる動画を用意した方がベターです。
おもちゃは音や光の出ないものを選びましょう。また車酔いしやすい子には、うつむいて細かい作業をするおもちゃ(ジグソーパズルなど)は避けたほうが無難です。
お菓子・飲み物
バスの車内は空調で乾燥することもありますので、お茶などの飲み物は必須。柑橘系や炭酸入りのドリンクは胃の粘膜を刺激して嘔吐につながりやすいので避けましょう。
お菓子は本来時間を守って食べるのが良いですが、バスの中では特別にあげても良いかもしれませんね。ラムネなどすぐになくなるお菓子よりは、しばらくなめていられるグミやキャンデーがおすすめですが、トイレなどの立ち歩き時は危険ですので食べないように。
スナック菓子や乳製品は消化が悪く、食べ過ぎると車酔いの原因になるので注意しましょう。
子どもは、座席の下やシートの重なった部分にモノを押し込むことがあり、思わぬ場所に忘れ物をする可能性があります。降車時はよく確認を。
こんなときどうする?実際にあったエピソード集
最後に、実際に高速バスや夜行バスを子連れで利用したパパやママからのアドバイスを紹介します。
「息子の幼稚園時代、夜行バスでテーマパークへ行きました。もともと公共の場では静かにできる子だったので、騒いで迷惑をかけることはなくホッとしました。でも、停車時の車内放送や他の乗客のイビキ・トイレに行く人の音などが意外と大きく、子どもが目を覚まさないか気になって私はほとんど一睡もせず…子どもは翌日楽しんでいたので良いですが、私はフラフラでした」(6歳児の保護者より)
「安全のために、3歳の子にも1席座席を予約しました。でも、3列の独立したシートだったので、途中で眠くなってきた娘がぐずりだし、周囲の迷惑にならないよう結局着くまでだっこすることに…。親子で乗るなら、2列ペアシートになったタイプの方がいいですね」(3歳児の保護者より)
「2歳の息子と、1時間半の高速バスを利用しました。カップタイプの飲み物はこぼれそうなのでペットボトルにしたのですが、いつの間にか子どもがキャップを開けていて、床にこぼれてしまい大変でした。ストロー式の水筒が一番こぼれにくいかも」(2歳児の保護者より)
「バスの時間にうまく寝てくれるのが一番なので、午前中の乗車なら朝早く起こす、午後なら昼寝をがまんしてもらう…などの工夫をしています」(4歳児の保護者)
「小学生以上でも、いきなり長距離バスや夜行バスを利用する前に、1~2時間程度のバス乗車を体験させた方がいいですね。わが子が車酔いしやすいのかどうか、いつもと違う雰囲気の中で寝られるのかなどが分かります」(10歳児の保護者より)
まとめ
今回は、経験者のアドバイスもまじえ、高速バスや夜行バスに乗れる子どもの年齢と乗車時のポイントを考えてみました。
親子ともに無理なくバスの旅を楽しめるよう、ぜひ参考にしてみてください。
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