【サイクリスト必見】高速バス輪行のための自転車梱包方法

【サイクリスト必見】高速バス輪行のための自転車梱包方法

自転車を高速バス・夜行バスに載せることを、「バス輪行」といいます。WILLER EXPRESSでは、バス輪行ができる路線がたくさん設定されています。
初めてバス輪行をする方にとっては、自転車をバスに載せるの方法が分からず、少し不安に思うのではないでしょうか。この記事では、バス輪行をするための、自転車の梱包方法を解説します。

バス輪行をするために用意する輪行グッズ

バス輪行のために行う手順大きく3つあります。

・自転車を分解する
・倒れないように固定する
・輪行袋に梱包する

用意するものは、自転車のほかに、「輪行袋」と「エンド金具」だけ。
(「ショルダーベルト」と「固定用ストラップ」も必要ですが、輪行袋を購入すると、一緒に入っていることが多いです。)

輪行袋はこんな大きさ。

片手で持てるほどコンパクトですが、広げると自転車一台をスポッと包めるほど大きくなります。

エンド金具と、輪行袋に付属のショルダーベルトと固定用ストラップ。

自転車の分解と固定の方法

それでは早速、自転車の分解と固定を行いましょう。
手順は簡単ですが、しっかりと固定・梱包ができていないと、高速バス・夜行バスのトランクルームに載せることはできません。
崩れたり飛び出したりしないように、丁寧な作業が必要です。

なおこの記事では、筆者が所持している「リムブレーキ」構造のロードバイクを例に解説しています。近年増えてきている「ディスクブレーキ」とはやや細かいパーツが異なりますので、ディスクブレーキの場合は、だいたいの手順を参考にしてください。

前輪と後輪のブレーキレバーを緩める

まず、ブレーキのレバーを上げて、ブレーキを緩めます。レバーを閉めているときは、ブレーキがすぐに効く、走行用の状態。ブレーキのゴム(ブレーキシュー)がホイールぎりぎりにあるため、ホイールを外す幅がありません。そのため、ブレーキのゴムを緩める必要があります。

まずは前輪。

後輪も同じように。


自転車を反対にして置く

次に、作業がしやすいように、自転車を逆さまにします。ハンドルとサドルで安定させることで、自転車を立たせます。

前輪と後輪を外す

前輪と後輪を外しましょう。
ホイールを固定している軸(クイックリリース)のレバーを回し、締めているパーツを緩めます。

これでフレームからホイールが抜ける状態になりました。ホイールを引き上げて外します。

後輪はチェーンがあるので、前輪に比べると少し難しく感じるかもしれません。
フロント(前側)ギアも、リア(後ろ)ギアとも、外側にチェーンをかけておきます。リア(後ろ)は、いちばん小さいギアですね。

ここで「ギアチェンジするの忘れれた!」となるときもしばしば。
そのときは手でペダルを回しながら、ギヤチェンジして調整しましょう。

前輪と同様に、ホイールを外す手順に入ります。
ホイールを固定している軸(クイックリリース)のレバーを回し、締めているパーツを緩めます。

後輪のギヤはチェーンがぐるっと回っています。
引き抜きにくいときは、ディレイラー(後輪の変速機)を片手で起こすと、抜きやすくなります。

こんな感じ。

後輪も外れました。

これで、
・前輪
・後輪
・本体フレーム
の3つに自転車を分解できました。

エンド金具の装着

後輪を抜いた軸の部分に、フレームを立てるためのエンド金具を装着します。
緩いと移動途中に角度がズレて、ディレイラーが直接地面に当たってしまいます。しっかりと固定しましょう。

サドルのお尻と、エンド金具で立つように、90度置き換えます。

ホイールをフレームに挟むように置き、ベルトで固定します。

固定する場所は3か所が基本。

エンド金具と、サドルの両側に固定されるタイヤにより、安定して自立します。

これで分解のあとの固定までが終了しました。あとは輪行袋に梱包します。

輪行袋への梱包

輪行袋を広げます。コンパクトな袋に入っていますが、かなり大きく広がります。

内側のマークに目印に自転車を置く

輪行袋の内側には、サドルとエンド金具を置く位置が示されているものも多いです。

表示イラストにしたがって、固定した自転車を置きます。

ショルダーベルトを装着

梱包したあと、肩にかけて持ち運ぶためのショルダーベルトを装着します。

輪行袋の口を引き上げる


いよいよ最後の手順。輪行袋の縁を引き上げて、紐で袋の口を縛ります。これで完了!

さいごに


ホイールを固定している軸(クイックリリース)のレバー形状や、リムやディスクといったブレーキの形状など、車体ごとに異なるパーツはありますが、手順についてはこの記事で紹介したとおりの流れになります。
輪行袋に自転車を梱包することができれば、高速バス・夜行バスだけでなく、電車や飛行機でも、サイクリングに行ける場所がぐんと広がりますよ。
特に夜行バスなら、寝ながら移動できるため、時間の有効活用をできるのがいちばんのメリット。翌朝に目的地に着けば、すぐにサイクリングをすることができます。
遠くの土地でのサイクリングを身近にする輪行を、ぜひ体験してください。

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この記事のライター

たけ
ロードバイクブログ「じてりん」を運営しています。 自転車と一緒に移動する輪行(りんこう)が好きな自転車乗りです。

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