丹後くろまつ号 モーニングコース 鬼退治へいざ!
※本記事は、2025年09月26日に更新しました。最新の情報とは異なる可能性があります。
丹後くろまつ号で2025年10月から運行開始の、丹波の地元食材を楽しめるモーニングコースを体験してきました!
列車に揺られ、丹後の自然豊かな景色を眺めながらいただく食事は、なんとも優雅なひと時でした。
今回は、そのこだわりぬかれたモーニングコースをレポートします!
モーニングコース~大江山鬼退治伝説の地を味わう~
丹後くろまつ号で味わうことのできるモーニングコースは
PATTISERIE CAFÉ KATASHIMA(パティスリーカフェ・カタシマ)というお店が
担当してくださっているスペシャルコースです。

パティスリーカフェ・カタシマは兵庫県の養父市に本店を構えており、レストランを含めると但馬・丹波エリアに5店舗も展開をされています。
特に地元の秀逸な食材、資源を活かした商品づくりに力を入れ、そうして生まれた数々の商品は国内外問わず、高い評価を得ています。
そんなパティスリーカフェ・カタシマが手掛ける今回のメニューは、「大江山鬼退治伝説」がテーマになっています。
1皿目ではパイコルネが鬼のこん棒に見立てられていたり、2皿目では鬼退治で活躍した坂田金時(金太郎)と、伝説の舞台「大江山」を連想させるデザートになっていたりと、丹後くろまつ号でしか体験できない”鬼な列車旅”を楽しむことが出来ます!
どんな運行ルート?
丹後くろまつ号のモーニングコースは、京都丹後鉄道の福知山駅から出発し、終点の天橋立駅まで運行する約1時間40分のコースです。
途中、大江駅で約35分間停車するため、鬼瓦公園を眺めながら落ち着いて食事を楽しむことができますし、下車すれば、鬼一色で統一された大江駅前を散策できる時間が設けられています。
また、皇大神社や宮津湾を臨むことのできる自然豊かな運行ルートになっています。
終点の天橋立駅では、日本三景の一つ、「天橋立」をはじめとした、寺社仏閣などの観光ができるのが旅の楽しみの一つです!
↓
大江駅【約35分間停車】
↓
11:48 天橋立駅着
福知山駅までのアクセス
| 電車(特急)をご利用の場合 | 【大阪から】約1時間35分 JR 福知山線 特急こうのとり号【京都から】約1時間15分 JR山陰本線 特急はしだて号 |
|---|---|
| 高速バスをご利用の場合 | 【大阪から】直通バスで約1時間47分~ |
| お車をご利用の場合 | 【大阪方面から】約1時間26分 ~ 阪神高速道路~守口JCT~舞鶴若狭自動車道【京都方面から】約1時間35分 ~ 京都縦貫自動車道~舞鶴若狭自動車道 |
丹後くろまつ号の旅がスタート!
丹後くろまつ号 -モーニングコース- は福知山駅から出発します。
この日は丹後くろまつ号の重厚感のある黒が非常に映える、青空が広がるいい天気でした!
外装のデザインにも松の模様が記されていて、日本らしい上品なデザインです。
2025年10月からのコースでは、列車の前後に「海上自衛隊×京都丹後鉄道」のヘッドマークが装着されており、シックな丹後くろまつ号がさらにかっこよく見えました!
ホームに丹後くろまつ号が到着する姿を動画に収めながら、内装はどうなっているのだろうと期待に胸を膨らませながら待っているとアテンダントさんからの点呼がありました。

そして乗車確認を済ませ、車内に乗り込むとすでにお料理が用意されています!

車内は落ち着いた木目調が際立つ内装になっていました。
設置されているテーブルやイスは列車の揺れにも耐えられるようバッチリ固定されています。
窓には松の模様の入った暖簾が下がり、和を感じる素敵な空間でした。
席に着き、美味しそうな食事の乗ったテーブルを眺めていると
記念乗車証と一緒に「鬼旅」と表されたメニュー表がありました。
2皿で足りるかな?と思っていた最初の自分ですが、あとでその考えが覆されることになるとは…
見た目もかわいいプレートのメニューにワクワクが止まりません!


1皿目 「大江山酒呑退治プレート」
2025年下期のコースはテーマが鬼退治ということで
プレートの真ん中には鬼が有名な大江山で武士が「酒呑童子」という鬼を退治をしている浮世絵が挟まれていました。

そしてこのプレートでは、その鬼のこん棒に見立てたパイコルネをいただくことができます!
パイコルネがサクサクで甘くなく、朝食にぴったりなアレンジになっています。
パイなので軽いかと思ったら意外とボリュームがあり、これだけでお腹が膨れるくらいの満足感がありました。
パイコルネの中にはそれぞれ
・ロースハム&玉ねぎのムース
・スモークサーモン&ポテト、チーズ
がぎっしりつまっていました!
白のほうがロースハムと玉ねぎのムース、オレンジのほうが、スモークサーモン&ポテト、チーズです。
一口食べると玉ねぎの甘みが奥から感じられ、パイが素材のうまさを引き立てていました。
また、スモークサーモンのほうはスモーキーな香りが口いっぱいに広がり、ポテトが混ざっていることでもったりした食感がパイの食感と対極になっていて、とてもおいしかったです!

また、美味しかったのが大江町名物のどぶろく「鬼ババァ」と菊芋がポタージュになったスープ。
香りはどぶろくなのですが、菊芋の風味も感じられる大人の味のスープでした。
私は少しどぶろくが得意ではなかったのですが、飲みやすく、いつの間にか飲み干していました!

サラダも地元の野菜が使われており、新鮮なまま食べられるのがいいですよね!
個人的にたまねぎのフレンチドレッシングがとてもおいしく、買って帰りたいと思うほどでした。
地元のドリンク
美味しい食事とともに、テーブルにはドリンクメニューが。
すべて地元の名産品が取り扱われており、全部飲んでみたい!
…そう話していると一緒に乗っていた友人が朝から飲んじゃおうかなということで京都丹後のクラフトビール【マイスター】を注文していました。

まずは何より缶のパッケージがかわいい!
アテンダントさんに聞くと、この【マイスター】は丹後産のコシヒカリを使用しており、まろやかな甘みが魚に合うビールと教えていただきました。
私も味見させていただいたのですが、苦さが控えめで、こんなに飲みやすいクラフトビールは初めてでした。

そんな私は「季節のジュース」を注文。
この日は’夏みかんのジュース’が提供され、オレンジジュースとは違うちょっと苦みも感じられましたが、スッキリしていてとても飲みやすかったです。

くろまつ号車内のこだわり
2皿目のデザートの待っている間に辺りを見回すとテーブルの上に何やら突起が。
また、椅子の背もたれにも同様の突起がついていたのですが、
アテンダントさんにこれは何かと伺うと列車が揺れたときにつかむための物だとか!

列車で食事をする時ならではの工夫ですね。
また、席を立ってよく見てみると椅子の角度が少し斜め…
こちらは車窓から景色を見やすくするため、あらかじめ斜めに設置されているそうです!
あちらこちらで快適かつ安全に、また最高の状態で乗車するための工夫がされており、こだわりが感じられますね♪

丹鉄珈琲
そんな話を伺っていると、京都丹後鉄道のオリジナルブレンド丹鉄珈琲が注がれてきました!
丹鉄珈琲には5つのオリジナルブレンドがあり、今回いただいたのは「福知山ブレンド」でした。
私はブラックで珈琲を飲んだことがなかったのですが、苦さが控えめでスッキリしており、後味に響かず飲むことができ、驚きの連続でした!
私ってブラック飲めるんだ!と感動していたのですが、この「福知山ブレンド」は苦み・酸味・深みすべて低く、初心者向けの珈琲になっていたので、相性ピッタリでした。

2皿目 「大江山デザートプレート」
しばしの車窓観光を楽しんでいると、デザートプレートが運ばれてきました。
なんともかわいい金太郎が描かれたロールケーキと、大江山を思わせるフォルムのBonBonがのった見た目から楽しいプレートです。
添えられている紅葉とイチョウはラングドシャで、見た目から秋を感じさせてくれました。もちろんお味もサクサクで最高です!
金太郎プレミアムロールには、老舗の「山城屋茶舗」が焙煎する赤鬼ほうじ茶が練りこまれており、
真ん中の純生クリームには、ほうじ茶ジュレが入っていました!
甘すぎないクリームにジュレの違う食感がこれまた非常に美味しい、、、
ロールのほうじ茶も風味をしっかり感じられ、金太郎の顔を切るときの罪悪感は少しありましたが、
味も見た目も素敵なデザートプレートです。

大江山BonBonはマロンクリームがチョコレートでコーティングされており、なんとその真ん中には渋皮煮の和栗がまるごと入っていました!
友人も「これめっちゃ好き!」と悶絶するほどおいしく、甘すぎないクリームがやわらかく溶けていきとても贅沢な1品でした。
そしてこの特製BonBonが丹鉄珈琲とよく合うんです!!
人生で初めてブラックコーヒーでよかったと思いました!(笑)
2プレートではありますが、かなりお腹も膨れ、贅沢なモーニングを味わうことができました。

車内販売
食後、終点の天橋立駅に向かうためしばし緑豊かな景色を眺めていると車内販売が。
丹後くろまつ号ならではのオリジナルグッズを買うことが出来ます!
オリジナルの手ぬぐいはどの世代からも人気があり、赤のパスケースはインバウンドの方がお土産によく買われているそうです。

友人は5種類の珈琲がセットになった丹鉄珈琲を購入していました!
背面にはそれぞれのブレンドの特徴が書かれており、飲むのが楽しみになりますね。
支払い方法は現金、クレカ、交通系ICからお選びいただけます。

番外編 ~天橋立観光~
車窓観光も楽しみ、とうとう終点の天橋立駅に到着しました。
丹後くろまつ号に別れをつげ、風情溢れる天橋立付近で少し観光してきました!
天橋立
なんといっても、ここでは日本三景の天橋立が見られます!
「天橋立ビューランド」からは天橋立の全貌が見え、季節によって四季折々の景色を楽しむことが出来ますが、
今回は歩いて天橋立に訪れてみました。
趣のある街並みを堪能しながらゆっくり歩いていると橋を越えた先に日本三景碑が。

松が生い茂る道の両側には白い砂浜が広がり、きれいな京都の海を眺めることができました。
写真などで遠くからの景色を見ていただけだったので、実際に降り立ってみると不思議な感覚でした。
ちなみに天橋立を全部徒歩で渡り切ろうと思うと約30分かかります。
ゆっくり観光するにはいい散歩コースかもしれませんね。

智恩寺
今回天橋立は渡り切らず、引き返した後、駅から徒歩5分くらいの距離にある智恩寺に訪れてみました。
智恩寺は「三人寄れば文殊の知恵」で知られる文殊菩薩を本尊とするお寺で、
「日本三文殊」の一つに数えられ、知恵を授かるお寺として学業成就などを願う人々が全国から訪れているそうです。

5種類ほどのおみくじが置いてあり、
境内の松の木にかけられている扇子の形をした「すえひろ扇子おみくじ」もとても気になったのですが、
私は今回「パワーストーンおみくじ」を引いてみました!
おみくじ+パワーストーン+巾着までついてくるのでお得感があります♪
結果はなんと”タイガーアイ(虎目石)”。 財運と信念の石でした! (おみくじは吉でした!)
財運という言葉に大満足です。巾着に入れて肌身離さず持ち歩こうかなと思います。

最後に
今回は10月からスタートの丹後くろまつ号モーニングコースをレポートいたしました。
列車に揺られながら食事をいただくのが初めての体験だったため、新鮮かつとても貴重な経験でした。
今期のコースは来年の2026年3月31日までご乗車いただけますので
皆さんもぜひ体験してみてください!
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