【京都丹後鉄道・丹後くろまつ号乗車記】 お伽御膳コース・丹後地肴コースを堪能!関西発日帰りOK!

【京都丹後鉄道・丹後くろまつ号乗車記】 お伽御膳コース・丹後地肴コースを堪能!関西発日帰りOK!

京都丹後鉄道の観光列車は「丹後くろまつ号」「丹後あかまつ号」「丹後あおまつ号」と3種類あります。その中でも列車の中で豪華な食事を堪能できる「丹後くろまつ号」の2020年4月~9月コースを体験してきたので紹介します。列車内で提供される食事はほとんど地元の食材を使っています。丹後の景色を楽しみながらも、食事でも丹後を味わえるのも魅力です。今回のコースはどのような料理が出てくるのでしょうか。非常に楽しみです。

お伽御膳コース

京都丹後鉄道の天橋立駅の駅員

12時48分に天橋立駅を出発!京都丹後鉄道の駅員によるお見送り。観光列車では必ずお見送りをしてくれるそうです。アテンダントさん曰く停車時間がやや長いので、少し気まずい時間が流れるそうです。気まずさを感じさせないよう私たちも大きく手を振って…いってきます!

料理内容

お伽御膳のコーステーマは「浦島伝説」。伊根町が日本最古の「浦島伝説」由来の地であることから、お伽御膳コースのテーマになったそうです。またこのコースを手掛けたのは、セントラーレホテル 京丹後の料理長・野村様。ご自身も丹後出身だそうです。

    • ・前菜:伊根産鰯のマリネ・紅芯大根・焼白葱・丸十蝶々見立て・海老・一寸豆・桜麩・蛤の白和え・いくら・南天
    • ・向附(むこうづけ):旬のお造里 三種盛り・金魚草・穂紫蘇

丹後くろまつ号お伽御膳のコースの前菜と向附

写真右の黒い重箱には前菜、オレンジ色の陶器の上には向附の旬のお造里三種盛りが用意されていました。

丹後くろまつ号お伽御膳のコースの前菜
前菜は陶器の亀の甲羅部分を開けると、鰯のマリネ・紅芯大根・焼白葱が入っていました。

丹後くろまつ号お伽御膳のコースの向附
(写真左から鰆・鰤・鯛のお造里)
向附の「旬のお造里 三種盛り」。この日は鰆・鰤・鯛のお造里でした。穂紫蘇(ほじそ)を香り付けとして醤油に入れるのがおすすめです。鯛などの白身魚は醤油ではなく丹後半島の海水と神葉草(じんばそう)で作った藻塩がおすすめです。どの魚もプリプリで美味しい!生魚が大好きな私にとっては堪らない逸品でした。

  • 焼物:鰆味噌幽庵焼 ビーツソース 旬のあしらい一式

鰆の幽庵焼き

丹後半島沖で育った鰆の幽庵焼き。お箸を入れるとすぐに伝わる身の柔らかさ。赤いソースは有機野菜のビーツで作ったソースです。このビーツソースが見た目も味にもいいアクセントになっています。

  • 蓋物:煮穴子の桜蒸し・銀餡かけ・山葵・桜花・蕨

煮穴子の桜蒸し

ふわふわのアナゴと道明寺の上に銀餡がかかっています。春にもぴったりな優しくさっぱりとした味わいで、サクラの風味とモチモチで弾力と粘り気があるのが特徴です。道明寺は関西風の桜餅なので、関東の方にはなかなか馴染みがないと思いますが、是非味わっていただきたいです。

  • 強肴:黒毛和牛ローストビーフ トマトぽん酢・あおき農園さんの有機野菜 もろみ味噌

黒毛和牛ローストビーフと有機野菜
こちらのローストビーフは、料理と一緒にお水が提供されました。自身で注ぎ口から水を注ぎ2~3分ほど蒸してから食べることで温かい状態で食べることができました。(3分以上蒸してしまうと固くなってしまうので注意です。)
ローストビーフはトマトぽん酢を、他の有機野菜はもろみ味噌をつけて食べました。トマトぽん酢は単体で舐めてみるとトマトの味が少し強かったので、トマトが苦手な方は、ちょっと食べられないのではないかと心配でしたが、実際ローストビーフにつけると、良い感じに酸味が足され美味しさが増しました。トマトが苦手な方でも十分お楽しみいただけると思います。

  • 御飯物:丹後のばら寿司・あかもくの赤出汁

ばら寿司と赤出汁

京丹後の郷土料理である丹後ばら寿司。食べると長生きできると言われています。そぼろ状の鯖が入っているものが丹後ばら寿司の特徴です赤だしの中に入っているあかもくは海藻の一種です。少し粘り気があるのが特徴的です。

  • 玉手箱:舞鶴抹茶を使用したティラミス・うぐいす餅

抹茶ティラミスとうぐいす餅

テーマは浦島太郎ということで最後には玉手箱が用意されていました。アテンダントさんが「開けても歳は取らないので、安心してください」と一言。いざ玉手箱を開けてみると、モクモクと白い煙が出てくる、細かい演出に感動しました!そして竜宮城からの贈り物は、抹茶ティラミスとうぐいす餅でした。コース料理が沢山出てきたので少し食べきれるか不安でしたが、甘すぎずさっぱりとした味わいで食べやすかったです。

丹後ちりめんの風呂敷

最後にお土産として「風呂敷」をいただきました。今年で創業300年の丹後ちりめんを使用し風呂敷でピンク色か紺色のどちらか一つを選ぶことができます。お土産でいただくにはもったいないくらい…ありがたく使わせていただきます!

丹後くろまつ号お伽御膳のコース料理全種

お伽御膳コースは、料理の盛り付けがきれいで味もおいしかったです。視覚、味覚、嗅覚とあらゆる楽しみ方ができました。あっという間の2時間でした!

 

コース内容

天橋立駅(12:48発)

奈具海岸停車(約15分)

丹後由良駅(約58分停車)

由良川橋梁徐行

西舞鶴駅到着(14:50着)

奈具海岸

お伽御膳コースは初めに奈具海岸に停車します。ここから伊根町や、京都府の無人島である冠島(かんむりじま)・沓島(くつじま)を見ることができます。詳しいお話はアテンダントさんがしてくださるので、ご乗車の際はぜひ色々聞いてみてくださいね。列車停車中はシャッターチャンスなので、奈具海岸を背景に記念写真を撮るのもいいですね。
冠島(かんむりじま)・沓島(くつじま)
(写真右から冠島(かんむりじま)・沓島(くつじま))
その後列車は丹後由良駅にて約58分停車します。ゆっくりお食事を楽しむこともでき、列車の外に出ることもできます。列車は再度出発し由良川橋梁を徐行します。絶景スポットとして有名な由良川橋梁ですが、列車内からゆっくり写真を撮れるのは観光列車ならでは。列車の先頭へ行き写真を撮ってみると、絶景が撮れること間違いなしです。

運行期間 2020年4月3日~2020年9月27日
運行日 金・土・日・祝
ダイヤ 天橋立(12:48発)⇒西舞鶴(14:50着)
料金 おひとり様 11,000円(税込)

丹後くろまつ号コース詳細はこちら

丹後地肴コース

こちらも同じく出発駅は天橋立駅。丹後くろまつ号乗車時には欠かせない、京都丹後鉄道の駅員によるお見送り。またまた大きく手を振って、いってきます!

料理内容

  • 手鞠寿司

鱸と鰆と鯵の手鞠寿司

(写真は左から鱸・鰆・鯵)
手鞠寿司は旬の地魚3種と丹後コシヒカリ100%を使用しています。一口サイズで味わえる手鞠寿司は、お酒を飲みながら食べるのに丁度良いです。この日は鱸(スズキ)・鰆・鯵でした。

  • 黒ばい貝の有馬煮・玉・箸休め

手鞠寿司と黒ばい貝の有馬煮・玉・昆布

栗田湾で育った大粒の黒ばい貝は、峰山で大正元年から製造されている小野甚(おのじん) 醤油を使用しています。玉(ぎょく)は伊根町「三野養鶏場」の新鮮な地卵と一番出汁を合わせて作られました。お寿司屋さんならではの玉はとても美味しかったです。箸休めはその日によって異なります。この日の箸休めは昆布でした。全部日本酒に合うのでお箸が止まらなかったです。

  • 地酒3種または天橋立白ワイン

日本酒の伊根満開と加佐一陽と吉野山

(写真は左から伊根満開・加佐一陽・吉野山)
乗車中は、地酒3種または天橋立白ワインが飲み放題です。丹後の地酒3種は日によって違いますので、行ってからのお楽しみになります!私が乗車した日は「伊根満開」・「純米 加佐一陽」・「大吟醸 吉野山」でした。
伊根満開はなんと赤色の日本酒。日本酒が少し苦手な方でもフルーティーな味わいで飲みやすいです。良い意味で日本酒っぽさは感じませんでした。純米 加佐一陽は辛口だったので、冷酒で飲むとかなり日本酒っぽさを感じました。ドライな辛口のお酒が私のオススメは大吟醸 吉野山です。日本酒のクリアな味わいが好きな私にとっては、たまりませんでした。
白ワインは天橋立ワインです。天橋立ワインは他のワインと比べ甘くフルーティーな味わいが特徴です。
車両内にお手洗いも用意されているので、安心してたくさん飲むことができます。
※お酒のメニューは季節により変わるため予告なく変更する場合がございます。

パウンドケーキ
最後にパウンドケーキのお土産をいただきました。スイーツコースも手掛けたアメイロビストロ アルルさんのパウンドケーキです。少しお酒が入っており、大人な味でした!

コース内容

天橋立駅(17:05発)

栗田駅停車(約19分)

奈具海岸停車(約12分停車)

由良川橋梁徐行

西舞鶴駅到着(18:19着)

お伽御膳コースと同じような運行コースになっています。奈具海岸停車中や由良川橋梁徐行中夕日などを見ることができ、昼とはまた違った景色を楽しむことができます。
由良川橋梁
少し空が暗くなってからの由良川橋梁徐行もノスタルジックな雰囲気がでてステキです。

運行期間 2020年4月4日~2020年9月27日
運行日 土・日・祝
ダイヤ 天橋立駅(17:05発)⇒西舞鶴駅(18:19着)
料金 おひとり様 5,100円(税込)
運休日 2020年4月4日、11日、12日、18日、19日

丹後くろまつ号コース詳細はこちら

天橋立までのアクセス

お伽御膳コースと丹後地肴コースは天橋立駅から乗車します。天橋立は関西圏からだと日帰りでも楽しむことができます。また関西圏の方は車でもアクセス可能ですが、「丹後くろまつ号」に乗車される際は電車またはバスがおすすめです。今回紹介したお伽御膳コースと丹後地肴コースは天橋立を出発し、西舞鶴に到着します。したがって車で天橋立へ行くと、車を停車している天橋立までまたバスまたは列車で戻ることになります。
電車の本数も限られているのでご注意ください。また天橋立駅付近の駐車場は営業時間が夕方までのところが多いのでこちらもご注意ください。もし車で行く場合は電車のダイヤや駐車場の営業時間は事前に確認する必要があります。

お車をご利用の場合 大阪方面から
中国自動車道より吉川JCT
舞鶴若狭自動車道より綾部JCT
綾部JCTより宮津天橋立IC
■京都方面から
京都縦貫自動車道より綾部JCT
綾部JCTより宮津天橋立IC
高速バスをご利用の場合 ■大阪方面より直通バス約2時間30分
■京都方面より直通バス約2時間
■関東方面より夜行便で約16時間
電車をご利用の場合 ■大阪駅から
JR福知山線・大阪駅から福知山駅乗換
福知山駅から京都丹後鉄道で宮津・天橋立駅へ
■京都駅から
JR山陰本線・京都駅から福知山駅乗換
福知山駅から京都丹後鉄道で宮津・天橋立駅へまたは京都丹後鉄道
京都駅9時25分発:特急「はしだて」1号
京都駅10時25分発:特急「はしだて」3号
京都駅15時25分:特急「はしだて」5号

宮津・天橋立までの高速バス詳細はこちら

最後に

京都丹後鉄道「丹後くろまつ号」のお伽御膳コース・丹後地肴コースを紹介しました。ちょっとリッチな女子会、記念日、旅行など色々なシーンでも楽しめること間違いないです。

▼動画でコース詳細を見る。

森の朝食コース・大人のスイーツコース乗車記はこちら

ライター:やんぬ(ウィラコレ!編集部)

乗車体験
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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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