高速バス・夜行バスの遅延とは?遅れる確率や情報の集め方、返金ルールを紹介

高速バス・夜行バスの遅延とは?遅れる確率や情報の集め方、返金ルールを紹介

高速バス・夜行バスが遅れる確率は平均10%以下と、決して高くはありません。しかし、事故渋滞などで遅延する可能性はゼロではないため、事前に対策をしておくと安心です。本記事では、バスが遅延する原因や情報収集の方法、返金ルールなどについて詳しく解説します。

高速バス・夜行バスの遅延発生する平均確率

一般的な高速バス・夜行バスが遅延する確率は平均10%以下と、それほど高くはありません。予定より早く到着するケースの方が多く、そのような場合はサービスエリアで時間調整を行います。

バス会社は、渋滞を始めとした遅延原因を事前に予測し、余裕のある運行計画を立てるのが基本です。そのため、自然災害や事故渋滞など、予測できない事象が遅延原因の大半を占めているといわれています。

高速バス・夜行バスの遅れは最大どれくらいの時間か

バスの遅れは、基本的に1時間以内で収まるケースがほとんどです。ただし、自然災害などが起きた場合などは、予定ルートからの迂回が必要になったり、全く走行できなくなったりする恐れもあります。

例えば、雪に慣れている東北地方は多少の降雪であれば時間内に到着できる可能性が高いですが、雪に不慣れな関東地方だと、少しの降雪でも大幅に遅延する恐れがあります。そのため、対策不能なトラブルが起きた際は、数時間の遅れも覚悟する必要があるでしょう。

高速バス・夜行バスの遅延が発生する原因

高速バス・夜行バスで遅延が発生するのには、いくつかの原因があります。ここでは、主な3つの原因について解説します。

事故渋滞

道路上で交通事故が起きると車両の運行が滞り、渋滞が発生します。とくに、ゴールデンウィークやお盆、年末年始など車の交通量が多くなる時期は事故渋滞が起きやすくなるため注意してください。

また、車線の少ない道路で大きな事故が発生した場合は、大規模な渋滞になる可能性が高まります。事故渋滞は予測しづらく、運行計画に組み込むのは困難であるため、遅延は避けられません。
しかし、バスに限らず、電車や飛行機にも事故による遅延リスクは常に付きまといます。あまり神経質にならず、冷静に対応するとよいでしょう。

自然渋滞

自然渋滞とは、道路上に事故や工事などの渋滞原因がないにも関わらず発生する渋滞のことです。上り坂やトンネル付近、合流地点、車線数が減少する地点などは、減速によって車両の間隔が近づき、自然渋滞が発生しやすくなるといわれています。

また、交通量が多くなる連休は、走行車両の数が道路の許容量を超えて自然渋滞が発生する場合も少なくありません。自然渋滞は比較的予測しやすいため、運行計画に組み込まれている場合もあります。
なお、車両の交通量が少なくなる夜間に運行する夜行バスは、自然渋滞に巻き込まれる可能性は低いでしょう。

気象・災害

遅延の原因となる気象・災害として挙げられるのが、強風・台風・雪です。風が強過ぎる場合は、橋などで交通規制がかかりやすくなります。雪に関しても、降雪量が多くなると規制がかかり、遅延が発生する可能性が高まるでしょう。

気象情報は予報で把握できるため、事前に確認しておくと安心です。もし、大きく気象が崩れる恐れがある場合は、ギリギリまで予約を待って様子を見るのも1つの手段。こまめに気象予報をチェックして、適切な判断を下すようにしてください。

高速バス・夜行バスが運休したり遅れたりする場合の返金


高速バス・夜行バスの返金対応は、ケースによって異なります。ここでは運休や遅延が起きた際の返金について詳しく解説します。

バスが運休の場合

運休はバスの運行自体がなくなるため、契約不履行という扱いになり、バス会社には返金義務が発生します。
なお、WILLER TRAVELでも運休による返金対応を実施しています。運休などのトラブルに備えられる旅行保険もバスの予約に付帯できるため、気になる方はぜひ下記を参考にしてみてください。

WILLER TRAVELの返金対応の詳細はこちら

WILLERの旅行保険の詳細はこちら

バスが遅延した場合

遅延の場合、たとえ予定に間に合わなくなったとしても返金対応は行われません。なぜなら、バスの運行に関して定めた道路運送法には、時間に関する規則がないからです。
バスは、あくまで目的地まで送ることに対して運賃をもらっているため、遅延で予定時刻より遅れたとしても、目的地に到着すれば問題はないとみなされます。

他の交通機関の遅れによって乗車時間に間に合わなかった場合

他の交通機関の遅れによって乗車時間に間に合わず、バスに乗れなかった場合も返金対象にはなりません。
電車と同様に、バスも発車時刻になれば出発します。乗車時刻に間に合わなかったのは乗客の責任であり、バス会社に負うべき責任は一切ないため、責任を問うのは難しいでしょう。

高速バス・夜行バスの遅延対策にやるべきこと

渋滞や自然災害など、さまざまな原因でバスの遅延が発生します。ここでは、おすすめの遅延対策を紹介するので、事前に準備を整えるための参考にしてみてください。

代替交通手段をチェックしておく

突然の運休や遅延に備えて、バス以外の代替交通手段を確認しておくと安心です。公共交通機関を使った場合の目的地までのルートをチェックしておけば、トラブルが発生して運休・遅延に陥ったとしてもパニックにならずに済みます。万が一の際に使えそうな交通手段をいくつかピックアップして、いざというときに役立てましょう。

余裕を持ったスケジュールを組む

時間に余裕をもってスケジュールを組み、遅延が発生しても問題がない状態にしておくことも大切です。例えば、重要な予定がある場合は前日に移動するなど、時間に追われずに済むスケジュールを作るとよいでしょう。遅延の原因となる気象予測が出た際も、余裕のあるスケジュールを立てておけば、ギリギリまで様子を見て判断できます。

バスに乗らないという選択も

重要度の高い予定があり、バスの遅延リスクが高い場合は、鉄道や飛行機を使うのも1つの方法です。ただし、他の交通手段も遅延のリスクを抱えており、絶対に遅延しない移動手段は存在しません。交通機関にトラブルが起きても支障が出ないよう、余裕をもったスケジュールの組み方で対応するとよいでしょう。

事前に情報を収集する

あらかじめ必要な情報を集め、総合的に判断するのも重要なポイントです。例えば、バス会社の公式サイトには運行情報が掲載されている場合があります。気象情報や渋滞情報もインターネットを使えば簡単に収集できるため、事前にしっかりチェックするように意識してみてください。

WILLER TRAVELで予約できるバスの運行情報はこちら

高速バス・夜行バスに乗り遅れそうになったとき


たとえ注意していたとしても、やむを得ない理由でバスに乗り遅れそうになる場合があります。ここでは、乗り遅れそうな場合の対策について紹介するので役立ててみてください。

乗り遅れそうな場合にやれること

バスに乗り遅れそうな場合は、乗車予定のバスを変更する方法があります。早めにバスを変更しておけば、多少遅れても目的地には到着できるでしょう。

なお、WILLER EXPRESSでは、いくつかの条件を満たす場合に後続便への無料変更が可能です。ただし、無料変更サービスに対応しているのは、予約しているバスの出発時刻の10分前までなので注意しましょう。

便変更サービスの詳細はこちら

乗り遅れた場合のキャンセル料金

出発時刻に間に合わず、バスに乗り遅れた場合は、返金ではなく再度チケットを取り直すのが原則です。ただし、出発前までに連絡すれば当日キャンセル扱いにできる可能性もあります。具体的なキャンセル規定はプランによって異なるので、バス会社に確認をとってください。

サービスエリアで乗り遅れたとき

サービスエリアでの休憩時間は10〜30分程度と短いため、やりたいことを済ませたら早めにバスに戻る意識が大切です。また、バスを降りる際は万が一に備えてスマホや貴重品を身につけましょう。

気をつけていても発車時刻に間に合わなかった場合は、同じバス会社のバスが周辺にいないか探し、相談してみてください。もしくは、バスが次に休憩をとるサービスエリアまでタクシーに乗り、そこで合流する方法もあります。
ただし、タクシーでの移動は高額になる可能性も高いため、サービスエリアで乗り遅れないよう細心の注意を払いましょう。

集合時刻に乗り遅れないために

集合時刻に乗り遅れないためには、予約内容を確認し、10分前集合を心がけるのがポイントです。ギリギリの時間ではなく、常に余裕をもって行動すれば、乗り遅れを防げます。
また、集合場所が分からず迷ってしまう恐れもあるため、バス停の場所の確認も忘れないようにしましょう。

バスの乗り遅れに関する詳細はこちら

バス会社が行っている遅延対策

各バス会社は、できるだけ遅延が発生しないように対策を行っています。例えば、渋滞予測を確認し、余裕のある運行スケジュールを立てることが対策の1つとして挙げられるでしょう。

その他には、状況に応じて複数のルートを選択できるように事前申請を行っている場合が挙げられます。通常、乗合バスは事前に申請したルートしか走行できないため、1つのルートしか申請していない時は、渋滞が発生しても他の道へ迂回できません。しかし、事前に複数のルートを申請しておけば、渋滞時の迂回も可能です。

また、一部では最寄りの鉄道へ乗り換えできるサービスを提供するバス会社もあります。そのため、遅延が起きた際も柔軟な対応をしてくれるバス会社を選べば、トラブルがあった際も安心です。

高速バス・夜行バスの遅延に関するQ&A

Q.遅延が発生する原因はなんですか?

遅延が発生する主な原因としては、事故渋滞や自然渋滞、気象の影響などが挙げられます。自然渋滞や気象の影響に関しては、季節や時期によってある程度の見込みを立てられますが、事故渋滞は予測が立てづらいでしょう。遅延する可能性を考えて、余裕のあるスケジュールを立てましょう。

Q.遅延が発生した場合の返金はありますか?

残念ながら、遅延が発生した場合は返金や補償の対象にならないのが原則です。予定時刻より遅れたとしても、バスが目的地に到着すれば、契約不履行には当たらないからです。遅延が起きてもスケジュールに支障が生じないように、予定の組み方を工夫しておきましょう。

高速バス・夜行バスを利用する際はゆとりを持ったスケジュールを組みましょう

夜行バス・高速バスでは、事前に予測や予報を確認し、遅延が発生しないように対策を行っています。しかし、事故渋滞など予測が難しい事象が起きた場合は、大幅に遅延する恐れもあるため、ゆとりのあるスケジュールを組んでおくと安心です。

WILLER EXPRESSのバスは、乗り遅れそうになったときの便変更サービスや、バス乗車時のトラブルに対応した旅行保険を提供しております。旅行保険にはバス運休時の代替交通費や宿泊費を補償するプランもあるため、万が一の時も心配はありません。夜行バス・高速バスを使う際は、ぜひWILLERのご利用をご検討ください。

WILLER EXPRESSのバス予約はこちら

お役立ち
  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena
  • Line

この記事のライター

サッチ
総合旅行業務取扱管理者を含む旅のスペシャリストたちによる編集チームで執筆しています。 高速バス・夜行バスのご利用に関連した情報を盛りだくさんでお届けします。高速バスのことを知ってもらうための基本情報をはじめとして、全国各地... もっと見る


PAGE TOP