フェリーでの船酔い対策7選!乗船前後の準備や症状が出たときの対処法を解説

フェリーでの船酔い対策7選!乗船前後の準備や症状が出たときの対処法を解説

「フェリーに乗ると船酔いする……」とお悩みの方も多いでしょう。景色を楽しみながらゆったりと過ごせるフェリーですが、船酔いへの対策も忘れてはいけません。本記事では、乗船前の準備から乗船中の船酔い対策、船酔いしてしまった場合の対処法まで徹底解説。快適で楽しいフェリー移動になるように、本記事をぜひご活用ください。

【乗船前】フェリーで船酔いしないための準備

フェリーでの船酔いを防ぐには、乗船前の準備がとても大切です。ここでは、体調管理や持ち物のポイントなど、事前にできる対策をご紹介します。

十分な睡眠をとって体調を整える

睡眠不足や過労の状態では自律神経が乱れ、船酔いを引き起こしやすくなります。とくに、フェリーでは長時間の乗船になることもあるため、万全の体調で臨むことが重要です。出発前日はなるべく早めに就寝し、しっかりと疲れを取りましょう。

また、当日は朝食を抜かず、消化の良いものを軽めに摂ることで体調を安定させやすくなります。

当日の天候を確認しておく

海は、天候によって波の状態が異なります。風が強かったり、波が高かったりすると、船酔いを引き起こしやすいです。そのため、乗船前には必ず天気予報や波の状況を確認しましょう。悪天候が予想される場合は早めに酔い止め対策をしたり、出航時刻を変更したりすることも重要です。

酔い止め薬やエチケット袋を持参する

持ち物チェックリスト

  • 酔い止め薬
    (乗船前に服用/予備も持参)
  • 水分補給用の飲み物
    (常温の水やスポーツドリンク)
  • 空腹を避ける軽食
    (クラッカーや飴など消化の良いもの)
  • 偏光サングラス
    (目の負担を和らげる)
  • ビニール袋
    (万が一に備えて)
  • ウェットティッシュ・ハンカチ
    (清潔保持やリフレッシュに)
  • マスク
    (におい対策や体調管理に)
  • アイマスク・耳栓
    (眠って過ごす場合)
  • 冷却シートや酔い止めバンド
    (体温調整やツボ刺激に)
  • タオルやブランケット
    (寒さ対策やリラックス用)
  • エッセンシャルオイル・アロマシート
    (香りで気分転換)

船酔いは突然やってくることもあるため、酔い止め薬やエチケット袋を持参しましょう。必要な持ち物は、あらかじめリストアップしておくと安心です。

また、万が一に備えて、乗船するフェリー内で酔い止め薬の販売等があるかもチェックしましょう。酔い止め薬は、自分の体質に合ったものを選ぶのがポイントです。

乗船前に酔い止め薬を飲んでおく

酔い止め薬は、酔ってからよりも、事前に服用することで効果を最大限に発揮します。乗船の30分〜1時間前を目安に飲んでおくことで、揺れによる影響を和らげられます。

とくに船酔いしやすい体質の方や、過去に船酔い経験がある方は早めの対策が効果的です。また、薬によっては眠気が出る場合があるため、使用上の注意を確認したうえで服用しましょう。

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フェリーの揺れが少ない場所

船の中央部・重心付近

フェリーの揺れが最も少ないのは、船の中央部分です。ここは船体の重心に近く、波による前後・左右の揺れの影響を最小限に抑えられます。とくに横揺れ(ローリング)が苦手な人におすすめの位置で、船酔いしやすい方はできるだけこのエリアの座席や客室を選ぶと快適に過ごせます。

低層階

揺れを抑えたいなら、できるだけ下の階を選ぶのがポイントです。高い場所ほど揺れの幅が大きく感じられるため、船の下層階にある客室やラウンジは比較的安定しています。中央部と組み合わせて、中央かつ低層の位置を選ぶことで、船酔い対策として最も効果的な場所になります。

フェリーで酔いやすい場所

船の前方

船の前方(船首)は波の影響を直接受けやすく、上下の揺れ(ピッチング)が大きくなりやすい場所です。進行方向に対して揺れが強く伝わるため、乗り物酔いしやすい人には不向きです。眺めが良いというメリットはありますが、船酔い対策を優先するなら避けたほうが安心です。

船の後方

船の後方(船尾)はエンジンの振動や横揺れ(ローリング)が大きく感じられる場所です。さらに、排気のにおいや機械音が気になることもあり、体調を崩しやすい要素がそろっています。酔いやすい方は、なるべく中央寄りの静かなエリアを選ぶのがおすすめです。

高層や屋外デッキ

高層階や屋外デッキは、船体の揺れをより大きく感じやすい場所です。特に風の影響や視界の変化による刺激が強く、酔いやすい人には負担が大きくなります。

また、足元が不安定になりやすい点にも注意が必要です。屋外で過ごす際は短時間にとどめましょう。

【乗船中】フェリーでの船酔い対策7選

乗船中にできるちょっとした工夫で、船酔いの予防・軽減が可能です。ここでは、フェリー内で実践できる具体的な対策を7つご紹介します。

軽い食事をとって空腹を避ける

空腹や満腹の状態は、どちらも船酔いを引き起こしやすくなります。とくに空腹の場合は、胃酸が増えて気分が悪くなりやすいため、事前に消化の良い軽い食事をとっておくのがおすすめです。

たとえば、揚げ物などの脂っこいものや重たい食事は避け、バナナやおにぎり、果物など、胃に優しいものを選びましょう。ただし、食べ過ぎには注意してください。

部屋を換気する

船内の空気がこもっていたり、においが強かったりすると、それだけで気分が悪くなる場合があります。個室や共有スペースで過ごす場合は、こまめに換気をして空気の流れをよくしましょう。

もし換気が難しい場所であれば、外のデッキに出て新鮮な空気を吸うのも効果的です。自然の空気に触れるだけでも、気分が落ち着きやすくなります。

視線を上げて遠くを見る

近くを見続けたり、視線を下げてたりしていると、船酔いしやすくなります。船が通ってきた船跡や泡などを見続けるのもNG。なるべく水平線や陸地など、遠くの安定したものを見るようにしてください。また、酔いを感じはじめたら軽く目を閉じて、視覚刺激を減らすのも有効です。

偏光サングラスをかける

日中の航行では、水面の反射光や強い日差しが目に負担をかけ、船酔いの原因になることがあります。水面のギラつきやまぶしさを適度にカットするためには、偏光レンズ付きのサングラスがおすすめ。晴れた日やデッキで長時間過ごす予定がある方は、偏光サングラス※を活用してみてください。

  • 「偏光サングラス」とは反射光やギラつきをカットする偏光レンズを使ったサングラスです。

スマートフォンの使用や読書は控える

乗船中にスマートフォンを長時間見たり、本を読んだりすると、船酔いを起こしやすくなります。とくに、文字を読む行為は視覚刺激が集中するため、注意が必要です。体調に不安があるときは、スマートフォンの使用や読書を控え、外の景色を眺めるなど、目を休める時間を大切にしましょう。

衣服のベルトやボタンを軽く緩める

体を締め付ける衣類は、血流を妨げたり呼吸が浅くなったりするため、船酔いの不快感を強めてしまうことがあります。乗船中はベルトやネクタイ、シャツの上ボタンなどを軽く緩め、できるだけ身体をリラックスさせましょう。締めつけの少ない、ゆったりとした服装で過ごすことも、快適な船旅のための大切なポイントです。

リラックスして不安を取り除く

「船に乗ると酔うかもしれない」と不安を感じると、それがきっかけで実際に気分が悪くなることがあります。深呼吸をしたり、会話を楽しんだり、好きな音楽を聴いたりと、自分なりの方法で心を落ち着けましょう。意外にもメンタル面のリラックスは、船酔い予防に効果を発揮します。自分を安心させることが何よりの船酔い対策です。

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フェリーで船酔いしてしまったときは…

  • なるべく早く酔い止め薬を服用する
  • 水分をしっかりとる
  • 楽な姿勢をとって寝る

船酔いの症状が出てしまったら、無理をせず早めに対処することが大切です。まずはできるだけ早く酔い止め薬を服用し、可能であれば水分をしっかり補給しましょう。

また、衣服の締めつけを緩め、横になって楽な姿勢で目を閉じて休むのも効果的です。眠れる場合は、寝ることで症状がやわらぐこともあります。静かな場所でリラックスして過ごすことを心がけましょう。

フェリーでの船酔いに関するQ&A

乗船前に、船酔いに関する疑問や不安を解決しておきましょう。ここでは、よくある質問とその答えをわかりやすく解説します。

Q1. そもそも船酔いの原因は?

A. 主な原因は、三半規管への刺激や感覚の混乱による自律神経の乱れです。不安や緊張、疲労も影響します。

船酔いの主な原因

  • 三半規管への刺激
  • 感覚の混乱
  • 自律神経のアンバランス
  • 不安や緊張
  • 自己暗示の影響
  • ストレス・疲労 など

船酔いは、内耳の平衡感覚と視覚からの情報とのズレにより、脳が混乱することで起こります。このズレが自律神経のバランスを崩し、吐き気やめまいといった症状を引き起こします。さらに、ストレスや緊張、睡眠不足、疲労といった心身の状態も影響しやすく、体調が万全でないと酔いやすくなる傾向があります。

Q2. 船酔いしたときに効くツボはある?

A. 「内関」や「外関」など、手首付近のツボが効果的とされています。

内耳や自律神経とつながっているツボを刺激することで、船酔いによる吐き気や不快感の緩和が期待できます。代表的なのが手首の内側にある「内関」や外側にある「外関」で、指でやさしく押したり、ツボ押し専用のバンドを使ったりするのが効果的です。移動中でも手軽に試せるため、酔いを感じはじめたら早めに試してみることをおすすめします。

Q3. 揺れやすさ・揺れにくさはフェリーによって違う?

A. 船の大きさや構造、航行ルートにより揺れやすさは異なります。

一般的に、大型フェリーは船体が安定しているため揺れにくく、船酔いのリスクは低い傾向にあります。特に長距離フェリーでは、船酔いを軽減するスタビライザーなどの装置が搭載されていることも多いので、乗船前に設備の有無を確認しておくと安心です。

船酔い対策は事前の準備と知識が大切

フェリーでの船酔いは、乗船前の準備や乗船中のちょっとした工夫で予防・軽減が可能です。十分な睡眠をとり、酔い止め薬を適切なタイミングで服用すること、また船内でも揺れの少ない場所を選んで過ごすことなどが重要なポイントです。快適で楽しい船旅のために、ぜひこの記事で紹介した対策を実践してみてください。

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この記事のライター

サッチ
総合旅行業務取扱管理者を含む旅のスペシャリストたちによる編集チームで執筆しています。 高速バス・夜行バスのご利用に関連した情報を盛りだくさんでお届けします。高速バスのことを知ってもらうための基本情報をはじめとして、全国各地... もっと見る

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