丹後くろまつ号 ランチコース 羽衣天女のように美しく優雅なひと時を!

丹後くろまつ号 ランチコース 羽衣天女のように美しく優雅なひと時を!

丹後くろまつ号で2025年10月から運行開始の、丹後の地元食材を楽しめるランチコースを体験してきました!
列車に揺られ、丹後の自然豊かな景色を眺めながらいただく食事は、なんとも優雅なひと時でした。
今回は、そのこだわりぬかれたランチコースをレポートします!

ランチコース ~羽衣天女御膳~

丹後くろまつ号で味わうことのできるランチコースは
セントラーレ・ホテル京丹後、料理長の野村龍矢さんがプロデュースされたスペシャルコースです。

セントラーレ・ホテル京丹後、料理長の野村龍矢さん

天橋立から車で15分ほど距離にある、セントラーレ・ホテル京丹後は自然豊かな海と山に囲まれており、
観光地へのアクセスも良好です。
日帰り利用のお客様も楽しめる天然温泉「小野小町温泉」をはじめ、京丹後市の中心部を一望できる客室や
地元の海の幸や山の幸など、丹後地方の豊かな食材を使用した料理を年中お楽しみいただけます。

そんなセントラーレ・ホテル京丹後が担当された今回のメニューは、<羽衣天女>がテーマになっています。
羽衣天女ゆかりの地である「京丹後市峰山」の食材が使用され、羽衣天女の優雅で神秘的な姿をイメージされた旬のお料理をいただくことができます。

ランチコースの詳細はこちら

どんな運行ルート?

丹後くろまつ号のランチコースは、京都丹後鉄道の天橋立駅から出発し、終点の西舞鶴駅まで運行する約1時間45分のコースです。
早めに到着して、天橋立周辺を散策した後に乗車すると、1日で京都丹後を満喫することができるのでおすすめです!
走行途中では絶景ポイントである奈具海岸にて15分間ほど停車し、日本海の水平線を眺めながらゆっくりと食事を楽しむ時間があります。
また、由良川橋梁を渡るルートとなっておりますので、まるで海の上を走っているかのような体験ができ、非日常的な列車旅を満喫できるコースとなっています。

13:05 天橋立駅出発

奈具海岸【約15分間停車】

由良川橋梁徐行

14:50 西舞鶴駅着

天橋立駅までのアクセス

電車(特急)をご利用の場合 大阪から】約2時間30分
JR 福知山線 特急こうのとり号 → 京都丹後鉄道
【京都から】約1時間15分
JR 山陰本線 特急はしだて号 → 京都丹後鉄道
高速バスをご利用の場合 【大阪から】直通バスで約2時間30分
【京都から】直通バスで約2時間
お車をご利用の場合 【大阪方面から】約2時間~
名神高速道路~大山崎JCT~京都縦貫自動車道
【京都方面から】約1時間30分~
京都縦貫自動車道

 

丹後くろまつ号の旅がスタート!

丹後くろまつ号のランチコースは天橋立駅から出発します。

天橋立駅

日本三景の天橋立を歩いて散歩したり、智恩寺に参拝に行ったりと駅周辺の観光を楽しんだ後、乗車しました!
丹後くろまつ号は外装のデザインにも松の模様があしらわれている、日本らしい上品なデザインです。
2025年10月からのコースでは、列車の前には「海上自衛隊×京都丹後鉄道」のヘッドマーク、
後方には舞鶴地方隊のエンブレムのヘッドマークが装着されており、シックな丹後くろまつ号がさらにかっこよく見えました!

丹後くろまつ号

海上自衛隊×京都丹後鉄道」のヘッドマーク

乗車確認を済ませ、車内に乗り込むとすでにお料理が用意されていました!
お料理にはオーロラシートがかかった状態ですが、こちらは食前にアテンダントさんが外してくださいます。

料理

車内は落ち着いた木目調が際立つ内装になっていました。
設置されているテーブルやイスは列車の揺れにも耐えられるようバッチリ固定されています。
窓には松の模様の入った暖簾が下がり、和を感じる素敵な空間でした。

そして、出発を待っていると駅員さんたちがお見送りをしてくださいました。
全力で手を振り返し、車内が温かい雰囲気に包まれたところでいざ出発です!

見送りの駅員さんたち

テーブルに上には記念乗車証、今回のコースのおしながき、丹後くろまつ号旅のしおりが置いてありました。
おしながきを見てみると、どれも美味しそうなお料理がつづられており、
優雅な列車旅でいただくフルコースにワクワクが止まりません!

おしながき

地元のドリンク

もちろんドリンクを頼むこともできます。
ドリンクメニューにはすべて地元の名産品が取り扱われており、全部飲んでみたくなりますね。

ドリンクメニュー

アテンダントさんにオススメを聞き、
お料理に合わせて日本酒をいただくことにしました!

日本酒2種

右が「伊根満開」という、地元にある「日本で一番海に近い酒蔵」の女性杜氏が醸造する古代米を配合した、赤色の珍しい日本酒です。
ロゼワインのような爽やかさで、北部の方では写真映えすると女性に人気だそうです。
そして左は「人食い岩」。辛口の日本酒にはなるのですが、魚に合うとオススメいただき、実際にぴったりでした。

羽衣天女御膳

2025年下期のコースは羽衣天女がモチーフとなっているため、
どのお料理も味だけでなく、見た目からも美しく、こだわりがうかがえるとても贅沢な内容となっております。

<前菜>羽衣天女

前菜は、1皿で5品もの峰山の食材が詰め込まれています。

・天女の里で作られた蒟蒻の旨煮
・粟麩田楽(あわふでんらく)
・バイ貝と旬の地野菜 塩糀炒め
・天使の海老旨煮
・香住蟹の水晶巻き エディフルフラワー 塩ポン酢ソース

羽衣天女

最初に見て感じたのは、お皿が美しい!
その後も出てくるお料理全てのお皿に友人と感想を言い合うほど、お皿を含めたお料理になっており、こだわりを感じられました。

どちらも1口で食べられるサイズですが、味に深みがあり、いろんな味を楽しむことができます。
特に香住蟹の水晶巻きは、お花がモチーフとなっており見た目もとても綺麗なのですが、
ゆずの香りとサクサクした長芋がアクセントになって、あとから蟹の風味も広がるという贅沢な1品です。
どの食材も新鮮でうま味いっぱいのため、是非実際に食べて体感していただきたいです。

<向附> 旬のお造里 三種盛り あしらい一式

2品目は、地元で獲れた新鮮な魚のお造里です。
この日は、左からシマアジ、アラ、スズキの3種類をいただいたのですが、
どの魚も臭みがなくプリプリで、刺身好きの私には最高でした。
また、セントラーレ特製醤油に小野甚の醤油をブレンドした特製の泡醤油が、とろみがあり濃くて、魚にぴったりなんです!
海の近い丹後だからこそ味わえる1品ですね。

旬のお造里 三種盛り あしらい一式

<焼物> 鰆吟醸味噌幽庵焼き 竹野酒造の酒粕を使用 焼栗のグラッテ

続いては焼き魚です。
酒粕を使った幽庵地に漬け込み焼く、「幽庵焼き」という方法を用いられているため
鰆の身がふわっふわで、噛めば噛むほど味のする、先ほどとは異なる魚の味わい方に感動が止まりません!
また、上にかかっている栗がゴマのような食感なのですが、甘みと風味を引き立て、とてもおいしかったです。

鰆吟醸味噌幽庵焼き 竹野酒造の酒粕を使用 焼栗のグラッテ

<焚合わせ> ぐじ東寺蒸し 銀餡掛け いくら 山葵 振り柚子

とてもかわいいお花の形をした器に乗って出てきたのは湯葉と甘鯛の銀餡掛けです。
器もかわいく、いくらと餡が輝いていて、食べる前から美味しい!
そしてカツオの餡だしが濃すぎず控えめなので、他の食材と一緒に食べるのも美味しい!
わさびもピリッとアクセントになっていて、本当にすべて美味しかったです。
湯葉がふわふわとした羽衣をまとう様子をイメージされているそうで、神秘さが増しますね!

ぐじ東寺蒸し 銀餡掛け いくら 山葵 振り柚子

ぐじ東寺蒸し 銀餡掛け いくら 山葵 振り柚子 アングル違い

<強肴> 京の肉「琥珀和牛」ステーキ ~じゃぽねソース~ 低温調理にて

またまたお花のような可愛いらしい器に盛りつけられて出てきたのは、
京都府初となる”循環型”ブランド和牛「琥珀和牛」のステーキです。
炭火の香りも感じられ、お肉にしっかり味がついているものの、玉ねぎと醤油の特製ソースとの相性がばっちりでペロッと食べてしまいました!
また添えられている、あおき農園のお野菜がみずみずしくて非常に甘く、
あちらこちらから「野菜が美味しい」という声が聞こえてくるほどでした。

京の肉「琥珀和牛」ステーキ ~じゃぽねソース~

<天の穂の実り> 蓮の葉蒸し もち麦入り季節の炊き込み御飯

鈴のような黄色い丸い器で登場したのは、蓮の葉で包まれた炊き込みご飯です。

鈴のような黄色い丸い器

蓋がしまった熱い状態で提供いただくので、やけどには注意です!
蓋はアテンダントさんが開けてくださいます。
テーブルの上で数分蒸された後、蓮の葉を開いてみるといい香りとともに秋を感じさせるもみじ型の人参が♪

蓮の葉で包まれた炊き込みご飯

羽衣天女が五穀豊穣の神として崇められているのにちなんで、
炊き込みご飯の中にはプチプチ食感のもち麦が混ざっています。
蓮の葉の風味とともに、優しい味付けのご飯が心も癒してくれました。

<止椀> 清汁仕立て 三日月豆腐 南瓜 兎大根 口柚子

炊き込みご飯と一緒に提供された汁物の中には、
三日月に見立てられた玉子豆腐、満月のかぼちゃ、うさぎの形をした大根が飾られており、
羽衣天女が最後に天に帰る幻想的な様子が表現されています。
最後までストーリーが盛り込まれた壮大なフルコースですね。
ちなみにこのうさぎは左に90度回転させて見ていただけると現れます(笑)

清汁仕立て 三日月豆腐 南瓜 兎大根 口柚子

奈具海岸

ゆっくりと揺られながら、食事を楽しんでいると、海が見えてきました。
海岸沿いで停車してくれるのですが、この日はとてもお天気が良く、若狭湾に浮かぶ2つの無人島を臨むことができました!
左が「沓島」で、右が「冠島」です。

沓島と冠島

こんな素敵な景色を眺めながら食事をいただけるなんて、本当に贅沢な時間でした。
丹後くろまつ号ならではの景色と経験ですね。

車窓から見える奈具海岸

<水物> フロマージュブランを使用した羽衣プリン 京丹後産梨のジュレ 季節のフルーツ

とうとうデザートです!
季節のフルーツが添えられており、今回は大きなブドウでした。
チーズが何種類も混ざっているものをフロマージュというそうなのですが、
羽衣天女が絹の羽衣をまとっているような真っ白なプリンの上に、梨味のジュレが乗っており
こちらが本当に美味しい!
プリンが好きすぎて、お腹いっぱいのはずが、いつの間にかなくなっていました。

フロマージュブランを使用した羽衣プリン

また、デザートと共に京都丹後鉄道のオリジナルブレンド丹鉄珈琲をいただくのが最高なんです。
丹鉄珈琲には5つのオリジナルブレンドがあり、今回は「天橋立ブレンド」でした。
まずはブラックでごくり!苦みはあるものの後味に響かずスッキしており、珈琲が苦手な方にも飲んでいただきやすいのではと思います。

由良川橋梁

今回の乗車の1つの目的でもあった、SNSでも人気のスポットに差し掛かりました!
宮津市と舞鶴市を結ぶ由良川橋梁は、長さ約551メートルの鉄道橋のため、
この橋を渡っている間は、海の上を走っているような景色を味わうことができます。
何度も調べて憧れていた景色だったので、実際に見ることが出来とても感動しました。
徐行運転をしてくださるため、是非前方へ移動しご自身の目でご覧ください!

由良川橋梁

車内販売

お食事が終わり、終点の西舞鶴駅に向かい景色を眺めていると車内販売が。
丹後くろまつ号のオリジナルグッズを買うことができます。

オリジナルグッズ

オリジナルの手ぬぐいはどの世代からも人気があり、あかまつ・あおまつ・くろまつが描かれた日本らしいポストカードはインバウンドの方もお土産として購入されるそうです。

ポストカード

友人は5種類の珈琲がセットになった丹鉄珈琲を購入していました!
背面にはそれぞれのブレンドの特徴が書かれており、飲むのが楽しみになりますね。
支払い方法は現金、クレカ、交通系ICからお選びいただけます!

5種の丹鉄珈琲セット

最後に

今回は10月からスタートする丹後くろまつ号ランチコースをレポートいたしました。
約1時間45分の間に非日常的な体験を何度も味わい、丹後の海と食材を満喫する
とても充実した時間でした。
今期のコースは来年の2026年3月までご乗車いただけますので
皆さんもぜひ体験してみてください!

ランチコースの詳細はこちら

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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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