丹後くろまつ号で海上自衛隊艦艇の食事を体験！

今回は、2025年10月から運行を開始した、“海の京都”を走るレストラン列車「丹後くろまつ号」と
「海上自衛隊 舞鶴地方隊」による注目のスペシャルコラボコースを、さっそく体験してきました。
気になるその全容を、詳しくレポートします！

海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコース
～護衛艦 みょうこう ビーフカレー＜丹後くろまつ号スペシャル＞～

今回のコラボレーションしたスペシャルコースで主役となるのは、海上自衛隊の伝統の味「海自カレー」です。
海上自衛隊には長期の航海中に曜日感覚を保つ工夫として「毎週金曜日にカレーを食べる」という伝統があり、
その文化を広く一般の方にも楽しんでいただくため、舞鶴市では「金曜日はカレーの日」プロジェクトの一環で、
海上自衛隊の艦艇・部隊のカレーレシピを再現した「まいづる海自カレー」が市内の認定飲食店で提供されています。
舞鶴のご当地グルメとして広く愛されているものですが、今回のコースで提供されるのは、
数ある「まいづる海自カレー」の中でも人気が高いという「護衛艦みょうこう」のレシピを忠実に再現されたカレーだそうです。
また、お料理は、実際に護衛艦内で使用されているステンレスプレートにのって提供され、
地元の食材がふんだんに盛り込まれた料理は、まさに丹後くろまつ号でしか味わうことのできない、特別な仕立てです。
さらに車内には舞鶴音楽隊の演奏がBGMとして流れるという演出もあり、五感すべてで海上自衛隊艦艇の食事を体感できます！

海上自衛隊 舞鶴地方隊コースの詳細はこちら

どんな運行ルート？

丹後くろまつ号の海上自衛隊 舞鶴地方隊コースは、京都丹後鉄道の天橋立駅から出発し、終点の西舞鶴駅まで運行する約1時間20分のコースです。
16時5分に天橋立駅を出発するため、駅周辺の趣ある街並みや、天橋立の全貌を眺めることができる「天橋立ビューランド」、「三人寄れば文殊の知恵」で知られる智恩寺などの観光を楽しんだ後に乗車するのにぴったりな時間です。
走行途中では京都丹後鉄道の中でも随一の絶景ポイントである奈具海岸にて5分ほど停車し、日本海の水平線を眺める時間があります。
また、由良川橋梁を渡るルートとなっておりますので、まるで海の上を走っているかのような体験ができ、非日常的な列車旅を満喫できるコースとなっています。

天橋立駅までのアクセス

電車（特急）をご利用の場合	【大阪から】約2時間30分 JR　福知山線　特急こうのとり号　→ 京都丹後鉄道 【京都から】約1時間15分 JR　山陰本線　特急はしだて号　→　京都丹後鉄道
高速バスをご利用の場合	【大阪から】直通バスで約2時間30分 【京都から】直通バスで約2時間
お車をご利用の場合	【大阪方面から】約2時間～ 名神高速道路～大山崎JCT～京都縦貫自動車道 【京都方面から】約1時間30分～ 京都縦貫自動車道

丹後くろまつ号の旅がスタート！

海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコースの丹後くろまつ号は、天橋立駅から出発します。

ホームに降り立つと、丹後くろまつ号がすでに停車していました。
黒を基調とした高級感あふれる佇まいは、いつ見ても心が躍ります！

2025年の10月からはコラボコースが運行しているということもあり、
前方には「海上自衛隊×京都丹後鉄道」のヘッドマーク、
そして後方には「舞鶴地方隊のエンブレム」のヘッドマークが装着されており、
外観からも伝わる特別感に、今回のスペシャルコースへの期待が一気に高まります！

乗車確認を済ませ、車内に乗り込むとすでにお料理が用意されていました。

乾燥を防ぐためプレートにはオーロラシートがかかった状態ですが、
こちらは食前にアテンダントさんが外してくださいます。

テーブルの上には記念乗車証、今回のコースのおしながき、丹後くろまつ号旅のしおりがセットされていました。
おしながきに目を通すと、プレートに並ぶ料理の詳細が丁寧に記されており、
舞鶴や丹後エリアの食材がふんだんに使用されていることが伺えます。
普段はなかなか味わえない海上自衛隊艦艇の食事に、今からワクワクが止まりません！

地元のドリンク

ドリンクメニューも、旅の楽しみを一層深めてくれるこだわりが詰まっています！
コース料理とは別に、ドリンクの追加オーダーも可能で、メニューに並ぶのは、
すべて地元・丹後の名産品を使ったこだわりの品々ばかりです。
あれもこれも試してみたくなるような、魅力的なドリンクが揃っていました！

私がいただいたのは、「季節のジュース」で、今回はリフレかやの里の「なしのじゅーす」でした。
時期によっていただけるものが変わるのは特別感があっていいですよね♪
一口飲むだけでなし本来の甘みが口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。

友人は丹後クラフトビールのPILSNER【ピルスナー】を注文していました。
クラフトビールにはマイスターとピルスナーの2種類があり、
ピルスナーは、ポップの上品な香りと爽快な喉越しが特徴で、友人も美味しいと大絶賛でした！
私も一口いただいたのですが、後味が甘いため非常に飲みやすく、クラフトビールの奥深さを感じました。
また、ピルスナーのパッケージには羽衣天女のイラストが描かれており、缶を持って帰りたくなるほどのかわいいデザインです。

どちらも丹後ならではのドリンクなので、是非お越しになって飲んでみてください！

いざ実食！

天橋立駅から丹後くろまつ号が動き出したところで、お食事がスタートです！

護衛艦みょうこうビーフカレー

今回私は海自カレーを食べるのが初めてだったのですが、辛すぎずマイルドなカレーでした。
大きめのお肉が入っていて、具だくさんですが、しっかり煮込まれているため柔らかくとても食べやすかったです。
そして付け合わせには舞鶴市神崎産のらっきょがあり、シャキシャキ感がしっかりあるのに加え
程よい塩味がアクセントとなってカレーとの相性抜群でした！
このカレーだけでもボリューム満点で満足感があります。

舞鶴蒲鉾のサラダ

地元でとれた野菜のサラダには、舞鶴の名産かつ高級蒲鉾の「練の極」が添えられていました。
この蒲鉾は地元ではとても有名で、舞鶴の人ならこれ！というものだそうです。
魚本来の旨味が感じられ、プリプリでとても美味しかったです。

肉じゃがコロッケ

みなさんは肉じゃがが舞鶴の海軍から始まった、ということをご存じでしょうか？
舞鶴では肉じゃが発祥の地として元祖まいづる肉じゃがを伝える活動をされているそうです。
このコロッケの中には、肉じゃががぎっしり詰まっていて、とても食べ応えがあるのですが、
素材それぞれの甘みも感じられ、最後まで美味しくいただけました。
中にはグリンピースも入っており、新感覚ではあったのですがどこか懐かしい気持ちになる1品でした。

ムースフロマージュ ～舞鶴茶の田辺城仕立て～

見た目が特徴的なこちらのデザートは、抹茶で田辺城の石垣の模様が表現されています。
上には季節のフルーツがのせられるため、今回はぶどうでした♪
フロマージュとはフランス語で「チーズ」を意味します。
一口食べるとクリームチーズのムースの甘さが広がるのですが、
後からくる「舞鶴茶」のほろ苦さが非常にマッチし、甘くなりすぎず和を感じとても美味しかったです。

奈具海岸

その後食事を楽しんでいると、車窓に海が見えてきました！
海岸沿いの絶景ポイントで5分ほど停車してくれるのですが、この日はちょうど夕日になりつつある時間帯で、本当に幻想的な風景でした。
お天気がいい日は、若狭湾に浮かぶ2つの無人島を臨むことができます。

左が「沓島」で、右が「冠島」です。

こんな素敵な景色を眺めながら食事をいただけるなんて、本当に贅沢な時間でした。
これぞ、丹後くろまつ号ならではの景色と経験ですね！

まるで映画？由良川橋梁

そして乗車前から楽しみにしていた、SNSでもおなじみのあのスポットに差し掛かりました！
宮津市と舞鶴市を結ぶ「由良川橋梁（ゆらがわきょうりょう）」は、長さ約551メートルの鉄道橋で、
ここを渡っている間は、本当に海の上を走っているような絶景を味わえます。
何度も動画や写真を見て憧れていた景色だったので、実際に自分の目で見ることができ、とても感動しました。

このビュースポットでは列車がゆっくり徐行運転をしてくれるため慌てずにじっくり景色を楽しんだり、
撮影したりすることができます。
ここはぜひ、お食事の手を少し休めてでも、前方へ移動し景色を楽しんでみてください！

車内販売

お食事が終わり、終点の西舞鶴駅に向かっていると車内販売が。
丹後くろまつ号ならではのオリジナルグッズを買うことができます。

この海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコースでは、数量限定の護守印帳が販売されています。
なくなり次第終了だそうですので、気になる方はお早めにゲットしてみてください！

支払い方法は現金、クレカ、交通系ICからお選びいただけます。

お土産

「丹後くろまつ号 海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコース」にご乗車されたお客様限定で、
海上自衛隊 舞鶴地方隊と、丹後くろまつ号コラボデザインの特製クリアファイルをお土産としていただきました♪

旅の思い出として記念に残すことができるのは嬉しいですね。

最後に

今回は10月からスタートした丹後くろまつ号海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコースをレポートいたしました。
「走るレストラン」ならではの贅沢な時間と、海上自衛隊の本格的な世界観が融合した特別な体験でした。
今期のコースは来年の2026年3月31日まで運行していますので、皆さんもぜひご乗車ください！

海上自衛隊 舞鶴地方隊コースの詳細はこちら