【保存版】台北から九份・十分へのアクセスと現地スタッフのおすすめ観光スポット
※本記事は、2025年07月17日に更新しました。最新の情報とは異なる可能性があります。
台湾は、東京から約4時間、大阪から約3時間ととても近く、グルメ・ショッピング・観光が楽しめる週末旅行にピッタリの土地です。近年はタピオカやルーローハンなど台湾グルメは日本でも人気があり、台湾の人気がさらに高まっていますよね。そんな台湾、台北市内と「千と千尋」の舞台になったと言われ人気観光地である九份(九份老街)は、近いと思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、台北市内から九份・十分への行き方はバスや鉄道が一般的ですが、乗り換えが発生したり意外と時間がかかったり、難易度が高いんです。今回は、台湾現地在住のスタッフが台北から九份へのアクセスと観光時の注意点についてお伝えします。
まずは、台北から九份へのアクセスを確認しましょう!
目次
台北から九份へのアクセス方法 ~バス編~
台北メトロ(MRT)忠孝復興駅発のバス
| 乗車地 | 【基隆客運1062番】MRT忠孝復興駅2番出口から徒歩1分 |
| 降車地 | 九份老街 |
| 乗車時間 | 約2時間 |
| 運賃 | 94元/一人(片道) |
(乗車地の位置をGoogleMapsで見る場合はこちら)
MRT忠孝復興駅へは台北駅から板南線を使って5分でアクセスできます。
駅から歩いてすぐの大通り沿いにバス停があり、「捷運忠孝復興站」と書いたバス停看板が目印です。
台湾では路線バスを番号で見分けますが、九份行きは「1062」番(金瓜石行き)のバスです。
九份の最寄り駅は「九份老街」駅です。アナウンスが聞き取れないこともあると思うので、バス車内の掲示板や地図を見ながら確認しましょう。
下車の際は、降車ボタンを押して知らせる必要があります。

(基隆客運HPより)
始発は平日8:10発、休日7:50発で、平日なら10時代までは10~20分に1便と比較的本数が多いです。
休日は少し便数が少ない時間帯があるので、HPで時刻表をよく確認してから出かけるのがおすすめです。
九份発の最終便は平日18:35発、休日20:40発です。(※時刻表は変わる可能性があります、最新の時刻表はHPをご確認ください。)
台湾のバスは、手を上げて「乗ります」という意思表示をしないと止まってくれないことも多いです。
1062番のバスが来たら乗り逃さないよう、手を上げてアピールしましょう。
MRT西門駅発のバス
(乗車地へ行く途中、途中他のバス停があるので注意してください。台北客運965番は横断歩道を渡った後左側にあるバス停です!)
| 乗車地 | 【台北客運965番】MRT西門駅2番出口から徒歩2分 |
| 降車地 | 九份老街 |
| 乗車時間 | 約70分 |
| 運賃 | 90元/一人(片道) |
(乗車地の位置をGoogleMapsで見る場合はこちら)
MRT西門駅は緑色ラインの松山新店線と青ラインの板南線が通っていて、台北駅からは板南線を使って2分(1駅)でアクセスできます。
通り沿いに屋根付きのバス停があり、「捷運西門站」と書いたバス停看板が目印です。
九份行きは「965」番(金瓜石行き)のバスで、「九份老街」駅で下車します。
今回紹介したMRT西門駅以外に、MRT北門駅なども経由しているので、ホテルから近い乗車地を探すのが便利です。

(臺北客運HPより)
HPには始発は6:00発、運行間隔はピークタイムで10~30分、オフピークタイムで15~30分と書かれています。
(※時刻表は変わる可能性があります、最新の時刻表はHPをご確認ください。)
バスはMRTなどでも使える交通カード、悠遊カード(悠遊卡)などで支払いできます。
乗車時と下車時にタッチするパターンが多いですが、便によって異なります。
現金払いも可能ですが、お釣りは出ないのでぴったり用意しておきましょう。
台北から九份への移動手段・アクセス方法 ~鉄道編~
九份までは鉄道が走っていないため鉄道でアクセスする場合、台鉄(台湾鉄道)の列車とタクシーやバスを乗り継ぐ必要があります。
まず、台鉄台北駅地下3階の4番のりばで瑞芳(ルイファン)方面の列車に乗り、瑞芳駅で降車します。
チケットは券売機かカウンターで購入します。

瑞芳駅へは、台北駅から在来線で乗り換えなしで行けます。各駅停車(区間・区間快)や快速(自強)などがありますが、どの電車も「瑞芳駅」で停車します。瑞芳駅までは40分~1時間ほどかかります。台北市内とは異なる車窓の風景を楽しみましょう。

バスに乗り換える場合
九份の最寄り降車地である「九份老街」に停まるバスは、【788】【825】【827】【856】【965】【1062】です。いずれも瑞芳駅を出て目の前の、瑞芳火車站前広場(瑞芳駅前広場)の交差点にあるバス停 (ファミリーマート横)から乗車できます。
料金はすべて同じなので、早く来たバスに乗りましょう。バスの接近情報はバス停にある電光掲示板で確認できます。
(乗車地の位置をGoogleMapsで見る場合はこちら)
| 乗車地 | 瑞芳駅徒歩3分 「瑞芳火車站」バス停 |
| 降車地 | 九份老街 |
| 乗車時間 | 台北駅~瑞芳駅約50分、瑞芳駅~九份約25分 |
| 運賃 | 台北駅~瑞芳駅 普通列車・快速列車73元、特急列車114元/一人(片道)、瑞芳駅~九份バス15元/一人(片道) |
バス降り場から道に沿って徒歩約1分、セブンイレブンの横道が九份老街の入口です、ここからは道がごつごつした狭い石道になるので、足元に注意しながら観光しましょう。

タクシーに乗り換える場合
瑞芳駅の西出口を出るとすぐにタクシー乗り場があるので、そこから乗車します。
料金はメーターを使わず交渉して決めることが多いです。瑞芳駅から九份の相場はおよそ205元(約960円)です。
| 乗車地 | 瑞芳駅西出口すぐそば |
| 降車地 | 九份老街 |
| 乗車時間 | 約15分 |
| 運賃 | 台北駅~瑞芳駅 普通列車・快速列車73元、特急列車114元/一人(片道)、瑞芳駅~九份タクシー205元/一人(片道) |
九份は人気観光地であるため、交渉して値段を決めるタクシーはトラブルの可能性もありおすすめはできません。路線バスの利用も、ローカルな路線なだけにハードルが高く感じる方も多くいると思います。また、九份と十分をセットで回りたい方も多いと思いますが、九份から公共交通機関を使って十分へ行くのもハードルが高いです。一度瑞芳駅へ戻り、台鉄平溪線に乗り換える必要がある上、平溪線は1時間に1本程度と本数が少ないです。
こうした交通機関の利便性を考えると、旅慣れている人にとっても乗り換えやタクシーの乗車が不安な方にとっても、台北から九份・十分へのアクセスは往復送迎やツアーを活用するのが便利です。日本語ガイドやドライバーがつくツアーも多くあり、現地の方ならではのおすすめ店なども教えてもらえるかもしれません。
以下からWEBで事前予約ができます。
九份から十分への移動手段・アクセス方法 ~タクシー編~
次に九份とセットで回る方が多い十分への移動方法です。九份から十分へは、車やタクシーで移動するのが一番楽で便利。台湾のタクシーは日本と比べて比較的安いです。バスのみの移動は乗車時間が長く観光時間が削られるため、公共交通機関を利用する場合は、バスと鉄道を利用する方が多いです。
ただし、九份には客引きのタクシーが多くいます。そこでは混雑が予想される上、高い金額を請求される場合もあります。また、十分から台北へ戻る際の移動も考えて、タクシーを利用する場合は復路の手配も事前にしておく方が良いでしょう。
タクシーを利用する場合
| 乗車地 | 九份老街 |
| 降車地 | 十分老街 |
| 乗車時間 | 約45分 |
| 運賃 | 約750元 |
九份から十分への移動手段・アクセス方法 ~バスと鉄道編~
まずは九份からバスで瑞芳駅に戻ります。
| 乗車地 | 九份老街 |
| 降車地 | 瑞芳駅 |
| 乗車時間 | 約25分 |
| 運賃 | 15元/一人(片道) |
瑞芳駅から台鉄平渓線で十分まで移動します。
| 乗車地 | 瑞芳【平渓線(ピンシーシェン)】 |
| 降車地 | 十分 |
| 乗車時間 | 約30分 |
| 運賃 | 29元/一人(片道) |
平渓線は1時間に1本程度しかないので、時刻表をチェックして行き帰りの時間に気を付けましょう!
この方法で行く場合、帰りも一度瑞芳駅へ戻り、列車を乗り換えて台北駅へ向かう必要があります。十分発の最終列車は20:57発です。
公共交通機関を利用する手段では、バスと鉄道が最も合理的ですが、瑞芳駅を何度も経由したり列車の本数が少なかったりと便利とは言えません。観光時間を十分確保するためには、タクシーを利用するか往復送迎・ツアーを活用するのがおすすめです。
初心者必見!九份へ行く際には天候・服装・時間帯に注意
続いて、九份に行く際の注意点をご紹介します。観光地とは言え、まだまだローカルな雰囲気が残る九份。今から紹介することを覚えておけば、快適に観光することができますよ!
天候・服装
九份は山間部にあるので天気変化が激しく、急に雨が降ったり肌寒くなったりすることが多いです。寒い時の対策と雨対策をしっかりしましょう。また九份の道はほとんど坂や階段なので歩きやすく長く歩いても大丈夫履きなれた靴の着用がおすすめ!
時間帯
九份といえば赤ちょうちんが灯るノスタルジックな風景が魅力ですね!赤ちょうちんが灯り始めるのは日没の17時ごろからですが、最も人が多いのもこの時間帯です。夕暮れと灯された赤ちょうちんか見たい方は17時からがベストタイミング。人混みを避けたいなら午前中が一番ゆっくり観光できる時間帯です。
※日没時間は季節によって変わります。
台湾在住スタッフのおすすめ!九份の観光スポット&グルメ
食べ歩きにピッタリな商店街、基山街(ジーンシャンジェ)
懐かしさ漂う基山街は、道幅は狭いものの、お土産、飲食店が並ぶ、食べ歩き&散策を楽しめる商店街です。初めての方は、突如漂う臭豆腐のニオイに注意してください…

編み笠やかご、赤ちょうちんが飾ってあるお店がひしめいています。基山街はこのような台湾っぽさが溢れるレトロな雰囲気の店がたくさんあります。

雑貨屋でかわいいマグネット発見!これはお土産にもぴったりですね!

絶品台湾料理が店頭に並ぶ、魚丸伯仔(ユーワンブォーザイ)
基山街入口から約2分、左側にある魚丸伯仔さんは観光客だけではなく地元の方もよく訪れるお店です。


店頭に魚丸湯(ユーワンタン/魚のすり身団子スープ)と豆干包(ドウガンバォ/ひき肉入り厚揚げ)を調理するのが見えて、大鍋から湯気が立って美味しそうなにおいがしています!
魚丸湯(ユーワンタン)
一番人気の魚丸湯はあっさりした味で魚の癖もなく、シンプルで食べやすい!

豆干包(ドウガンバォ)
ひき肉入り厚揚げに甘辛ソースをかけた、ジューシーで日本人に合う味!
乾冬粉(ガンドウフェン)
スープ無しプリプリの春雨に甘い醤油・セロリ・パクチーを散らしています。創業以来変わることのない伝統の味。
アクセス:新北市瑞芳区基山街17号
営業時間:平日10:00 ~ 19:00、休日10:00 ~ 22:00
価額:魚丸湯30元 豆干包30元 乾冬粉30元
「千と千尋の神隠し」の中でお父さんが食べていた!?金枝紅糟肉圓(ジンヂーホンザオローユェン)

九份名物の一つ!見た目はクラゲのようなゼリーのような、謎の食べ物肉圓(ローユェン)。

紅糟肉圓(ホンザオローユェン)
日本でも大ヒットしたジブリ映画「千と千尋の神隠し」の中でお父さんが食べていた正体不明のもののモチーフになったといわれているのがこちらの肉圓です。プルプルの透明な皮に紅麹で味付けた豚肉とタケノコを包んだ豚まんみたいな食べもので、独特な香辛料の味がするため好き嫌いが分かれます。せっかく台湾に来たからには、勇気を出して挑戦してみてはいかがでしょうか。
アクセス:台湾新北市瑞芳區基山街112號
営業時間:平日:09:30~19:30、休日:09:30~20:00
価額:紅糟肉圓50元
食べ歩きにピッタリな草餅が数種類!阿蘭草仔粿(アーランツォアーグェ)
3代続く草餅で有名な名店。毎日大行列なものの店員さんはサクサクと手際がよく、並ぶ時間は想像より短かったです。


草仔粿(ツォアーグェ)
甜紅豆(ティエンホンド―/甘い小豆)、鹹綠豆(シェンルィードー/塩っぽい緑豆)、菜蒲米(ツァィプーミー/干し大根)、鹹菜(シェンツァィ/高菜)の4種類あります。皮はよもぎの香りがしてもちもちで美味しい!食べ歩きにもちょうどいいサイズなのでおすすめです。
アクセス:新北市瑞芳區九份基山街90號
営業時間:平日/休日:8:00〜22:00
価額:草仔粿15元
九份ではおなじみ、赤ちょうちんに彩られた豎崎路(スゥチールゥ)
九份おなじみの両側に赤ちょうちんに飾られた道、九份で最も人気のある場所です。豎崎路は長い階段道で段差もかなり大きいので、基山街との交差点ではまず上に登った方が楽でおすすめ。

台湾の伝統的スイーツが楽しめる、阿柑姨芋圓(アカンイユーユェン)
交差点から上に登り続けて約3分、右側にある阿柑姨芋圓は九份名物芋圓というスイーツの専門店です!

芋圓(ユーユェン)
芋圓はタロイモやさつま芋などを練り込んだ芋団子、あっさりした甘さともちもちした食感が楽しめる伝統的なスイーツです。

メニューはホットとアイス、トッピングの豆:小豆/緑豆/大豆/綜合(ミックス)が選べます!カウンターで注文と支払い、芋圓を受け取ったら自分で運んで好きな席に座るスタイルです。

九份の絶景を見ながら芋圓を頂くことができる窓席が大人気!座席は2階層あるのでここが満席なら下の階にも景色眺める窓席ありますよ!
アクセス:新北市瑞芳区福住里豎崎路5号
営業時間:月~金曜日、日曜日:09:00~20:00 土曜日:09:00~23:00
価額:芋圓(全種類)50元
台湾と言えば、忘れてはいけないのが「お茶」。芋仔蕃薯(オアーハンジ)
このトンネルが気になって入ってみると、抜けた先にはお茶屋さんがありました!


高山烏龍(ガォシャンウーロン)
ゆっくりと茶芸を楽しめながら景色を眺めてほっと一息。静かで落ち着いた穴場のお茶屋さんです。お茶請けに、梅干し・お餅・綠豆糕(緑豆ケーキ)をいただきました。

アクセス:新北市瑞芳区九份崇文里市下巷18号
営業時間:平日/休日:09:00~25:00
価額:高山烏龍500元、お湯代100元
台湾在住スタッフおすすめ!九份・十分のグルメ・観光をもっと見る
台湾在住スタッフのおすすめ!十分の観光スポット&アクティビティ
十分(シーフェン)はかつて石炭産業によって栄えた街、平渓線も石炭を運ぶため整備された鉄道です。列車が左右ギリギリで通り抜けていく様子と、ランタンが空に舞い上がる不思議な光景は、台湾に来たら絶対に見ておきたい景色です。
線路の両側は店や屋台が軒を連ね、常にお祭り状態で賑わっています。

列車が来るとき笛でお知らせしてくれるので、来ない間は安心して線路の上に自由に歩いたり撮影したりしても大丈夫です。
十分と言えば!名物のランタン上げ
天燈(ティェンドー/ランタン)を飛ばす風習の由来とは諸説ありますが、一説は炭鉱で働く人の無事を祈るため、一説は盗賊来襲の知らせや避難解除の通信手段と言われています。今は幸福を祈りお祝いになりました。

十分はランタン屋さんがたくさんありますが、どの店でも大体同じ料金と仕様です。ランタンは1色・4色・8色があり、それぞれの色によって願う事の意味が込められています。

願い事をランタンに書き終わったら、いよいよ空に放ちます。店の方に携帯を渡すと写真と動画を撮ってくれます!火をつけてランタンが膨らんだ状態で一度写真を撮り、それからカウントダウンして手を離すとランタンが空に舞い上がります!
営業時間:10:00~20:00 年中無休
価額:1色ランタン150元、4色ランタン200元、8色ランタン350元
所要時間:約30分
願い事は墨と筆で書くので墨が付いてしまっても目立たない服がおすすめです。手に墨がついても、お手洗いが少ないため落とすことが難しいです。そのため、ウェットティッシュは必須です!
石炭を運ぶために作られた歴史ある橋、静安橋

十分駅のすぐそばに、基隆河にかかる昔石炭を運ぶために建設された大きな吊り橋があります。渡ると結構揺れますが、橋の真ん中は眺めがよく、駅の方面を見るとランタン上がる幻想的な風景が楽しめます。


さいごに
今回は台北から日帰りで行けるおすすめの観光スポット、九份と十分へのアクセス方法とおすすめスポットをご紹介しました。鉄道とバスを組み合わせて、天気が変わりやすい九份や十分に行くにはかなり体力を使います。
タクシーは良心的な価格のものがほとんどですが、まれに高い金額を請求してくるタクシーもあるので油断できません。また、台湾はまだまだ現金主義であることが多く、両替を忘れてタクシー代が払えない…なんてことも。
そんな不安を一挙に解決できる、日本語対応・出発前予約が可能なオプショナルツアーを予約して台湾の観光地を巡るのも、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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