京都観光も体験できる動くレストラン!グルメを楽しみながら嵐山散策の旅へ

京都観光も体験できる動くレストラン!グルメを楽しみながら嵐山散策の旅へ

みなさんは「レストランバス」って、知っていますか?わたしは京都が大好きでバスを利用して写真を撮り歩いていますが、レストランバスの存在は今回初めて知りました。しかも高速バス・夜行バスで有名な「WILLER EXPRESS」のバスだというではありませんか!

「ぜひ一度乗ってみたい…!」とレストランバスで巡る京都旅の「京モダンメニューランチコース」をすぐに友人と二人で申し込み、カメラを持って撮影に行ってきました!

デートや記念日にも最適! 京都レストランバス

京都レストランバスの乗り場は、京都タワーのあるバス停と反対側の八条口観光バス乗降場。ランチコースは12:00出発の14:30到着の2時間半の旅になります。
京都をめぐる観光バスがたくさん止まるバスロータリーに行ってみると、遠くからでもひときわ目立つ黄色い二階建てバスが止まっているではありませんか。しかも車体には浮世絵のイラスト!

まるで老舗の料亭に来たようなバスの入り口。
中に入ってみるとバスの一階はキッチン、トイレ、和のテイストの石段が目に留まります。

運転席の後ろがバスの中とは思えない作りのキッチンになっています。
二階は大きなテーブルにゆったりとした座席。2~4名のグループ別の、まさにレストランのような座席配置が嬉しいですね。コップが倒れないように机に穴が開いているのですが、それがまたオシャレなデザイン!


見上げると景色がよく見える透明の天井。オープントップで天気が良い日は屋根を全開にできるようになっています。

「これはデートや女子会にも良さそう!」と話していると、他に乗っているお客様はお子様からプレゼントされた旅だという。記念日やサプライズにもぴったりなレストランバスの旅って素敵ですね。

動くレストランで京会席を満喫!

席には「京の精進料理 泉仙」の先付けの丹波黒豆とほうれん草の胡麻和えが並んでいました。

席に着くとスタッフさんが「飲み物はいかがですか?」とやってきました。メニューを開くと黄桜の京都麦汁シリーズをはじめ、日本酒は月桂冠の京しぼりや、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家、佐々木酒造の「聚楽第(じゅらくてい)」というラインナップ!

お酒が苦手な方も大丈夫。ノンアルコールの飲み物もたくさんあります。
私たちはウーロン茶とオレンジジュースで、まずは楽しい京都旅出発に乾杯!

乾杯すると、温かい茶碗蒸しがやってきました。

観光バスの中で食べるお弁当と違い、あったかい上、一品ずついただける会席料理というのがスペシャルで嬉しいですよね。

出町柳や京都御所、北野天満宮や嵐山など京都の名所が目白押し!

京都駅を出発すると、弁慶と義経が出会ったといわれている五条から南座のある四条、五山の送り火で有名な大文字山、下鴨神社のある出町柳駅方面へとバスは進みます。

いつも見る市バスからの景色と違い、二階建てバスからは眺めが良く楽しさもひとしおです。

特に、京都御所の前にある和歌の家・冷泉家(れいぜいけ)は、特別拝観のときにしか入れない場所だそう。二階席からちらりと見えるお庭にワクワクしました。

普段とは違う景色の見え方がおもしろいですね。

京都御所では一般公開日に雅な平安時代の装束を着て行われる蹴鞠を見ることができます。

すぐそばにあるスポーツの神を祀る「白峯神宮(しらみねじんぐう)」には、プロのサッカー選手がお参りに来ることも。毎月二回、日曜日には蹴鞠の練習も行っています。

そうこうしているうちに3品目のお料理として煮物がテーブルに。湯葉、南京、小芋、絹さや、花麩が入っていて、品の良い味です。

京都御所のあとは京都最古のお茶屋「上七軒(かみしちけん)」へ。舞妓さんの住む西陣の奥座敷をバスは通ります。

景色を楽しんでいたら、焼き物の若鶏竜眼が提供されました。竜眼のようにみえるゴボウは上品なお味。個人的にこれが一番おいしかったです。

続いて、学問や芸能の神様が祀られ「天神さん」と呼ばれている「北野天満宮」に到着。2~3月は梅苑、秋は御土居もみじ苑と美しい景色が楽しめるスポットです。

左大文字、天皇の離宮・妙心寺、関西花の寺・法金剛院の前を通り、いよいよ嵐山に到着です。

写真:北野天満宮 毎月25日は天神市が開かれます。

大人気の渡月橋へ! レストランバスでは嵐山散歩も楽しめる

バスを降りると目の前には人気観光スポットの渡月橋が。亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る(くものない夜空に輝く満月が橋の上を渡っているようだ)」と感想を言ったことから「渡月橋」と名付けられました。

春は桜、夏は鵜飼、秋は紅葉、冬は雪景色や花灯路が楽しめるスポットです。

レストランバスの「京モダンメニューランチコース」では、嵐山散策の時間が30分ほどあります。
ちなみに竹林の小径まで行く場合は片道徒歩10分ほどの距離のため、下車後すぐに向かうことをオススメします。世界遺産・天龍寺の前を通り、竹林の中にある野宮神社までの道は外国人にも大人気。とても人が多いため少し時間がかかります。

写真:取材日は雨降りでしたがそれでも嵐山は大人気!

渡月橋の近くはお土産物屋さんがいっぱい。舞妓さんの絵が入った唐辛子やお化粧品、食べ物なら京漬物と京都らしいものが満載です。せっかく京都に来たのだから、美味しいものをもっと食べたいという方は、種類豊富なアイスがオススメ!カラフルなアラレをあしらったインスタ映えするアイスや湯葉アイスや豆乳アイス、金箔アイスなど目移りする美味しいものがたくさんあります。

写真:天龍寺の入り口付近にあるカランコロン京都 はんなりソフト 380円

30分しかないから遠出はせずにのんびりとすごしたいという方は足湯がオススメ。渡月橋を眺めながら足湯に入れます。とは言っても、30分はあっという間!渡月橋の先にある十三参りで有名な法輪寺など、行きたい場所はたくさんあると思いますので、嵐山にはまたゆっくり遊びに来ましょう。

写真:バスを降りてすぐそばにある「嵐山温泉 絶景の足湯」は200円。

再びレストランバスに乗車。帰りは洛西総氏神・松尾大社(らくせいそううじがみ・まつのおたいしゃ)や日本最古の酒造の神・梅宮大社の前を通ります。

席に着くと美味しいと評判の丹波産のブレンド米がやってきました。京都ということもあり、お出汁にはこだわりがあるようで、汁物も本格的で美味しい!

写真:白ごはん(丹波産) 吸い物 香の物 柴漬け 沢庵

 

天井オープン!開放感満載の京都の景色

出発当初は雨が降っていたもののこの頃になると雨もあがり、待望のオープントップ! スタッフさんの手で、ゆっくりと窓が開けられていきます。窓が全開になると、風が入ってきて気持ちいい!

終盤にはデザートとして、「京都レマン」のアイスがやってきました。さっき嵐山でアイスを食べてきてしまいましたが、それでも美味しい! バスに乗りながら美味しいお料理を食べられて幸せです。この日のメニューはウーロン茶で締め。飲み物は路面電車の嵐電が通る西院(さいいん)のあたりで、ラストオーダーになります。

オープントップになってからの一番の見どころは京都タワー!

ガイドさんの解説によると京都タワーは鉄骨を使わない設計のため、建物ではなく実はオブジェのようなものだそうです。知らなかった!

名残惜しいですが、京都駅に到着。今度は清水寺に行くディナーコースにも行ってみたいと感じる大満足の京都旅でした。貸切バスの場合は食事の内容のチェンジも可能とのこと。カップルやご夫婦の記念日利用だけでなく、お友達とのグループ参加や会社でのパーティの利用にもよさそうな内容でした。

ガイドさん撮影:美味しいごはんと大好きな京都を満喫

一階に降りると飴ちゃんを持ってスタッフさんがお見送りしてくれました。

最後までありがたや。楽しい旅をありがとうございました!

写真:左から運転手さん、ウエイトレスさん、ガイドさん

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この記事のライター

フォトライター 佐々木美佳
旅と芸術を愛する京都在住カメラマン。 中国大連在住時も公共バスで散歩のような旅する毎日を過ごす。いまなお「地球散歩の旅」満喫中。


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