【丹後くろまつ号乗車記】10月から運行!欧風朝食コース・戦国イタリアンコースの魅力を紹介

【丹後くろまつ号乗車記】10月から運行!欧風朝食コース・戦国イタリアンコースの魅力を紹介

京都・丹後エリアの絶景と共に豪華なコース料理を堪能することができる京都丹後鉄道の「丹後くろまつ号」。2020年10月から新メニューが登場するということで、皆さんにその様子をレポートすべく、一足お先に乗車してきました。この記事では「欧風朝食コース」「戦国イタリアンコース」の2コースを紹介します。

欧風朝食コースについて

欧風朝食コースの出発は福知山駅。森に囲まれた沿線を抜けて天橋立駅に向かいます。はやる気持ちを抑えてホームに向かうと、目の前には丹後くろまつ号が!

検温と手指消毒を済まし乗車すると、松をイメージさせるような素敵なデザインが私の目に飛び込んできました!

デザインは、JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州」や、たま駅長で有名な和歌山電鐵のユニークなデザイン列車を手がけた水戸岡鋭治氏によるものです。座席に着席しワクワクしながら出発を待っていると10:10定刻通りくろまつ号が走り出しました!

▼運行スケジュール

福知山駅(10:10発)

大江山口内宮駅停車(約26分)

天橋立駅(11:53着)

欧風朝食コース内容

欧風朝食コースでは、「デリプレート&スープ」と「デザートプレート」の2つのプレートを楽しむことができます。どのメニューも選び抜かれた地元の旬な食材を使用しており、丹後くろまつ号でしか食べることのできない限定メニューです。

デリプレート&スープ

左から順に

・【左】森のきのこの自家製ポタージュ
・【真ん中下】但馬牛と朝倉山椒のミートパイ
・【真ん中上】地元野菜のミニサラダ~天滝ゆずの自家製ドレッシング~
・【右】パテ・ド・カンパーニュの但馬ピクルス添え

きのこのポタージュは、きのこの風味豊かでクリーミーなポタージュでした。大江の山々に囲まれながら走行する丹後くろまつ号にぴったりの一品です。

ミニサラダは天滝ゆずの自家製ドレッシングをかけて頂きます。ゆずの爽やかな酸味と、地元産のみずみずしいレタスやトマトがとてもマッチしていました。

メインのミートパイは、世界に誇るブランド但馬牛と養父特産の朝倉山椒を贅沢に使用した一品。ジューシーな但馬牛がぎっしりと詰まっていました。また、朝倉山椒の鼻へと抜ける香りがアクセントとなり、ぺろりと食べることができました!

丹後珈琲はおかわり自由

朝食に珈琲は欠かせないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?欧風朝食コースでは、丹鉄珈琲がおかわり自由!丹鉄珈琲は5種類販売されていて、運行日毎に提供するブレンドが変わるそうです。ちなみに本日の珈琲は福知山ブレンドでした。

味は苦味と酸味がともにちょうどよく、思い返してみると下車するまでに4杯も飲んでしまいました…。飲みすぎてしまうぐらい美味しいです!

丹鉄珈琲は観光列車内や天橋立駅構内で販売されているほか、ネット販売もしていますので、気になる方は一度飲んでみてはいかがでしょうか。

丹鉄珈琲について

デザートプレート

丹後珈琲と共に運ばれてきたのは三種類のデザートが乗ったデザートプレート!

左から順に

【左】林檎と赤鬼ほうじ茶のオペラ
【真ん中】丹波黒ゴマと青のりのショコラ
【右】丹後産さつま芋のクープ

林檎とほうじ茶のオペラは、丹後山地中央に位置する大江山の鬼伝説をイメージして作られた一品。林檎の甘酸っぱさと、ほうじ茶の香ばしい香りが絶妙にマッチしているのが特徴です。

さつま芋のクープは丹後のさつまいものムースに、ほのかにブランデーのきいたキャラメルジュレがかかっているグラスデザートです。

アテンダントさんに「とても濃厚なので、一番最後に召し上がるのがおすすめです。」と教えていただいた黒ゴマと青のりのショコラ。教えていただいた通り最後に食べることにしました。黒ゴマの濃厚で香ばしい香りと青のりの磯の香りが見事に調和していました。また、丹鉄珈琲との相性も最高!自宅に買って帰りたいぐらいですが、欧風朝食コースの為だけに作られたメニュー。一般では販売されていないので噛みしめて食べました。

お土産・乗車記念スタンプ

最後に、京都丹後鉄道の乗車記念スタンプとお土産をいただきました。お土産は、天滝ゆずと赤鬼ほうじ茶のジュレでした。もちろんこちらも地元特産品を使ったお土産です。自宅にも旅の思い出を持ち帰ることができるはとても良いですよね!ちなみにお土産はコースごとで違うので、複数のコースに参加しても被ることはありません!

天橋立駅到着

11:53天橋立駅に到着しました。アテンダントさんに見送られながら下車して約2時間のコースは終了です。
欧風朝食コースの予約詳細はこちらから

福知山駅までのアクセス

お車をご利用の場合 大阪方面から
中国自動車道~
舞鶴若狭自動車道より福知山
■京都方面から
中国自動車道~
舞鶴若狭自動車道より福知山
高速バスをご利用の場合 大阪より直通バス
京都より直通バス
電車をご利用の場合 ■大阪駅から
JR福知山線で福知山駅へ
■京都駅から
JR嵯峨野線快速で福知山駅へ

 

戦国イタリアンコースについて

戦国イタリアンコースの出発駅は天橋立駅。12:48発なので、午前中に天橋立を観光していただいた後でも十分間に合います。天橋立駅を出発した丹後くろまつ号は約2時間かけて西舞鶴駅へと向かいます。
ランチコースの特徴は、由良川橋梁を徐行運転して通過したり、奈具海岸では約15分間停車する点です。また、ランチコースは4種類あるコースの中で一番人気のコースなんです!期待に胸を膨らませながら駅構内で待っていると、丹後くろまつ号が到着しました。

電光掲示板も丹後くろまつ号仕様になっています!天橋立駅の駅員さんがコースに合わせて作成しているそうです。乗車前に検温と手指消毒を行い、いよいよ乗車します!

▼運行スケジュール

天橋立駅(12:48発)

奈具海岸停車(約15分)

丹後由良駅(約58分停車)

由良川橋梁徐行

西舞鶴駅到着(14:50着)

アテンダントさんが2時間の旅をサポート

12:48定刻通りくろまつ号が出発すると、アテンダントさんからの挨拶。アテンダントさんは料理のサーブや観光地の案内をしてくれます。

天橋立駅の次の駅の宮津駅では、駅員さんが温かくお見送りしていただき、おもてなしの心を感じました。私も車内から大きく手を振り返しました!

戦国イタリアンコース内容

戦国イタリアンコースは、戦国時代の武将「明智光秀」の三女「細川ガラシャ」にゆかりのある丹後エリアの、伝統料理や郷土料理などをお楽しみいただけるイタリアンコースです。

彩り野菜の揚げ浸し(バルサミコ仕立て)
発祥の地 伝統の肉じゃが
昆布で出汁をとったチーズフラン
舞鶴産魚介のヴイヤベースポタージュ
舞鶴産ブリのコンフィ
丹後バラ寿司とローストポークの2色重 ~合鴨ロースのしぐれ煮添え~
丹波若鳥のグリル ~味噌クリーム仕立て~
ガラシアプリン ~ガラシャのメダイ付き~ / レモン風味のフィナンシェ

天橋立ワインorソフトドリンクが飲み放題

戦国イタリアンコースでは、地元丹後で作られた天橋立ワイン赤・白がなんと飲み放題!お酒好きにはたまらなく嬉しいのではないでしょうか?

銘柄は、赤ワインが「海の京都」、白ワインが「ナイアガラ」。
特徴として赤ワインはすっきりしていて辛口、白ワインはフルーティーな甘口です。また、お酒が苦手な方も、ソフトドリンクが飲み放題です。こちらは日替わりで私が乗車した日はリンゴジュースが飲み放題でした!

前菜3種盛り合わせ

発祥の地 伝統の肉じゃが

味がしっかりと染み込んだ一品。絶妙な煮加減がたまりません!

豆知識ですが、肉じゃがの発祥が舞鶴ということをみなさんはご存じでしたか?1901年に日本海唯一の舞鶴鎮守府が開庁しました。その時の初代司令長官「東郷平八郎」が料理長にビーフシチューを再現するよう命じた際に出来た料理とされています。そしてこの肉じゃがはその時のレシピで再現しています!

彩り野菜の揚げ浸し(バルサミコ仕立て)

彩り野菜のナス・ニンジン・パプリカとイタリア産バルサミコ酢の相性が抜群でした!バルサミコ酢の独特な味が苦手な私ですが、野菜の甘味をバルサミコ酢の酸味が程よくマッチしており美味しくいただけました!

昆布で出汁をとったチーズフラン


チーズがとても濃厚!そして昆布出汁の香りが抜けるのでスイスイと口に運んでしまいます。チーズ好きにはたまらない一品。

舞鶴産魚介のヴイヤベースポタージュ

魚介の出汁が効いていて濃厚な味わい。ヴイヤベースとは地元の魚介類を香草野菜で煮込んだ料理のことです。ここでは、舞鶴港で水揚げされた魚のアラを贅沢に使用しています。

舞鶴産ブリのコンフィ

舞鶴港で水揚げされた新鮮なブリを低温調理することで旨味を閉じ込めた一品。肉厚なブリにサッパリとしたレモンが絶妙にマッチしていました!

奈具海岸停車

約15分間、絶景スポット奈具海岸で停車します。この日はあいにくのお天気でしたがそれでも車窓から眺める景色は絶景でした。天気の良い日には福井県の越前海岸まで見えるそうです!

丹後バラ寿司とローストポークの2色重 ~合鴨ロースのしぐれ煮添え~

丹後のバラずしに、ローストポークが贅沢に乗った一品。綾部産しぼり醤油と天橋立ワインで煮込んだ合鴨ロースも付いてきます。合鴨ロースはしっかりと味がついているので、バラ寿司と合わせて食べるのがおススメ!
バラ寿司をローストポークで包んで頬張るのも良し、バラ寿司だけで食べるのも良し、しぐれ煮と一緒に食べるのも良し!食べ終わるまで料理を楽しむことができます。

地ビールも販売!

ワインは苦手だけどビールは好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか?有料にはなりますが京都丹後のクラフトビールも購入することができます!車内で販売しているのは上品で爽快な味わいのピルスナーとまろやかで口当たりの良いマイスターの2種類!インターナショナル・ビア・コンペティション金賞を獲得したそうです。ビールは男性だけでなく女性からも高評価!

丹後由良駅で約1時間の停車

丹後くろまつ号は丹後由良駅で約1時間停車します。乗車中は少し揺れたりするので、ここでは料理をゆっくりと食べることができます。また、自由に途中下車をすることができ、駅の近くにある足湯につかったり、徒歩約10分のところにある「ハクレイ酒造」で酒造見学を楽しんだりできます。ご自由に丹後由良駅での1時間をお過ごしください。

丹波若鳥のグリル ~味噌クリーム仕立て~

こちらは明智光秀が客人をもてなしたとされる味噌汁をイメージされているそう。クリームと味噌の濃厚なスープに丹波若鳥や野菜が絶妙な味わいです!しっかりとした味付けで食が進みました。

由良川橋梁徐行

旅も終盤に差し掛かったところで、由良川橋橋梁に到着しました。この場所はとある有名アニメに出てくるシーンに似ていると言われており、国内外問わず人気です。

車窓からの眺めはとても素敵でした。

ガラシアプリン ~ガラシャのメダイ付き~ / レモン風味のフィナンシェ

最後のデザートとしてガラシャプリンとフィナンシェが運ばれてきました。ガラシアプリンには、細川ガラシャのメダイ(ポルトガル語)がついており、記念として持ち帰ることもできます。メダイとは英語でメダルのことを指します。

プリンはとても濃厚で、クリーミーな味わいでした。フィナンシェはレモンの風味が効いていて、お腹いっぱいだった私ですがペロリと食べることができました。

また、丹鉄珈琲もいただきました。乗車日によって珈琲のブレンドが変わるらしく、本日は舞鶴ブレンド(モカコーヒー)でした。深みの中に少し酸味も感じることのできる味わい深い珈琲でした。スイーツによく合います。

お土産もいただきました

終点、西舞鶴駅に近づくとアテンダントさんからお土産をいただきました。お土産は京都丹後鉄道沿線の与謝野で生産されている丹後ちりめんを使った小風呂敷です。こちらは2色から選ぶことができます。私は水色を選びました。

舞鶴駅に到着

14:50定刻通り西舞鶴駅に到着しました。アテンダントさんに見送られながら下車をして約2時間のコースは終了です。

さいごに

いかがでしたか?今回は戦国イタリアンコースをご紹介しました。食事はもちろん、奈具海岸や由良川橋梁からの眺めやアテンダントさんの対応のどれもが素晴らしく、あっという間の2時間でした。

予約詳細はこちらから

戦国イタリアンコースの予約詳細はこちらから

また、丹後くろまつ号では欧風朝食コース、戦国イタリアンコースのほかに

・絶品スイーツコース
・宮津の地肴コース
も運行しています。乗車体験記も載せているので合わせてご確認下さい。
絶品スイーツコース・宮津の地肴コースレポート

天橋立駅までのアクセス

お車をご利用の場合 ■大阪方面から
中国自動車道より吉川JCT
舞鶴若狭自動車道より綾部JCT
綾部JCTより宮津天橋立IC
■京都方面から
京都縦貫自動車道より綾部JCT
綾部JCTより宮津天橋立IC
高速バスをご利用の場合 ■大阪方面より直通バス約2時間30分
■京都方面より直通バス約2時間
■関東方面より夜行便で約16時間
電車をご利用の場合 ■大阪駅から
JR福知山線・大阪駅から福知山駅乗換
福知山駅から京都丹後鉄道で宮津・天橋立駅へ
■京都駅から
JR山陰本線・京都駅から福知山駅乗換
福知山駅から京都丹後鉄道で宮津・天橋立駅へまたは京都丹後鉄道
京都駅9時25分発:特急「はしだて」1号
京都駅10時25分発:特急「はしだて」3号
京都駅15時25分:特急「はしだて」5号

 

ライター:わっくん(ウィラコレ!編集部)

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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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