九份は「千と千尋」の舞台って本当？行き方や魅力のスポットを紹介

九份はジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台に似ているといわれており、歴史ある街並みや美しい景色が楽しめます。本記事では、九份が「千と千尋の神隠し」のモデルと噂される理由や、九份へのアクセス方法、おすすめのスポットなどを紹介します。

台湾の九份(きゅうふん)とはどんな街？

台湾北部の新北市にある九份(きゅうふん)は、もともと金鉱山として栄え、後に映画「非情都市」の舞台となり注目を集めました。さらに、美しい夜景と提灯のあかりが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の幻想的な世界を彷彿とさせるため、モデルの一つではないかと噂されています。細い路地を歩けば、昔ながらの茶屋やお土産店が立ち並び、まるで映画の中に迷い込んだ感覚になるでしょう。
九份の気候は雨が多く、しっとりとした雰囲気がこの地の美しさを一層引き立てています。訪れる人々を魅了し続ける九份は、台湾旅行の際にはぜひとも立ち寄りたいスポットの一つです。

千と千尋の神隠しの舞台のモデルというのはデマ？

台湾の九份が、映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルだという噂話があります。九份の迷路のような細い路地や、幻想的な提灯の灯りは、確かにスタジオジブリの名作と雰囲気が似ているでしょう。しかし、スタジオジブリ公式や宮崎駿監督は、九份が直接のモデルであるとは認めていません。宮崎監督自身も、九份を訪れたことがないと明言しています。

しかし、九份が「千と千尋の神隠し」のモデルではないかという噂が広まったことで、九份は世界中から観光客を引きつける名所となりました。訪れる人々は映画のシーンを思い浮かべながら、その魅力的な風景や文化を楽しんでいます。

実際に「千と千尋の神隠し」の舞台のインスピレーションとなったのは、日本国内の場所です。宮崎駿監督は、愛媛県松山市にある歴史ある「道後温泉本館」や、「江戸東京たてもの園」に再現された「子宝湯」から影響を受けたとされています。これらの場所は、映画に登場する温泉旅館のデザインや雰囲気を形作っています。

千と千尋の神隠しに出てくる場所と行き方

「千と千尋の神隠し」の舞台と噂される場所を巡り、映画の世界を現実に体験しましょう。モデルとされる場所と、アクセス方法を紹介します。

湯婆婆の「油屋のモデル」となったとウワサされる「阿妹茶樓(あはちゃや)」

台湾九份にある「阿妹茶樓(あはちゃや)」は、スタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルとなった場所として、多くのファンに愛されています。実際にお店側も、ジブリ映画の世界に触れられる場所であるとPRしており、その雰囲気は訪れる人々を魅了します。阿妹茶樓では、台湾の伝統的なお茶や食事を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

台北市内の忠孝復興駅からバスで約1時間半の距離に位置しており、アクセスも比較的簡単です。九份の歴史的な街並みを背景に、阿妹茶樓は独特な魅力で訪れる人々を迎えます。ジブリ映画のファンはもちろん、台湾の伝統文化や料理に興味がある人にとっても、阿妹茶樓は訪れる価値のあるスポットでしょう。

異世界へとつながったトンネルのモデルとウワサされている場所

台湾北部、黄金博物館の近くに位置する無耳茶壺壷山から浪漫公路観景台へ続く古いトンネルは、映画「千と千尋の神隠し」で登場する異世界へつながるトンネルのモデルではないかとウワサされています。かつてトロッコ用として利用されていたこのトンネルは、現在使われておらず、その神秘的な雰囲気は多くのファンの想像力をかきたてます。日本で同様のトンネルのモデルとされる場所は、群馬県の四万温泉にある積善館のトンネルで、こちらも映画のファンにとっては聖地の一つとなっています。

九份の阿妹茶樓からこのトンネルへの行き方ですが、まずは九份から新北市内を経由し、黄金博物館方面へ向かうバスに乗車します。博物館を訪れた後、徒歩で無耳茶壺壷山へ向かい、そこから浪漫公路観景台へと抜ける途中にトンネルを見つけられます。昔のトロッコが通った道を歩きながら、映画のワンシーンを思い出せるでしょう。

九份へのアクセス方法を紹介

台北からは九份へ行くには、「地下鉄・バス」「直行バス」「タクシー」の3つのアクセス方法があります。それぞれのメリットや所要時間などを解説します。

地下鉄とバスで行く場合

台北から九份へは、直接地下鉄で行けませんが、地下鉄とバスを組み合わせた移動方法が便利です。まず、台北市内から九份の最寄りである「瑞芳駅」まで向かいます。瑞芳駅に到着したら、駅前から出ている「788(基隆市方面行き)」「825(九份行き)」「856(九份行き)」「965(台北市内直通)」「1062(台北市内直通)」のバスに乗り換え、九份へと進みます。

地下鉄での移動時間とバスでの移動時間を合わせると、およそ1時間半から2時間程度を見積もっておくとよいでしょう。バスの便は頻繁にあるため、待ち時間はそれほど長くないはずです。

直行バスで行く場合

台北から九份へは、直行バスが便利な移動手段です。965番バスや1062番バスを利用すれば、約1時間から1時間半で九份に到着できます。これらのバスは、台北市内の主要な乗り場から出発していますが、とくに忠孝復興駅からの乗車がおすすめです。忠孝復興駅は多くのバスの始発駅となっており、ここから乗車すると、満席で乗れないという心配が少ないです。早い時間に出発すれば、快適に九份への道中を楽しめるでしょう。

タクシーを使う場合

タクシーで台北から九份へ向かう場合、料金はかかりますが、時間を大幅に節約できます。公共交通機関を利用する場合の乗り換えの手間が省け、直接目的地へのアクセスが可能です。また、タクシーならではの快適さも魅力的です。とくにグループや家族連れ、または荷物が多い場合には、タクシーの利用が便利で、ストレスフリーな移動を提供します。

さらに、ドライバーとの会話から地元の情報を得られることもあり、より豊かな旅行体験を楽しめるかもしれません。時間を有効に使いたい、快適な移動を優先したいと考えている人にとっては、タクシーはおすすめの選択肢です。

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台湾・九份のおすすめのスポット4選

台湾・九份の魅力を存分に味わうためには、訪れるべきスポットがいくつかあります。台湾の歴史、自然、文化が織りなす4つのおすすめスポットを紹介します。

九份老街

九份老街は、夜の幻想的な風景で有名ですが、昼間でもその賑わいは衰えを知りません。飲食店、お土産屋、カフェが並ぶ九份老街では、訪れる人々が台湾の伝統的な味わいや、独特の雰囲気を楽しめます。狭い石段の路地を進んでいくと、奥には「千と千尋の神隠し」のモデルといわれている阿妹茶樓があり、多くの観光客が九份老街を目指しています。
また、九份老街には宿泊施設も充実しており、夜の老街をゆっくりと散策したい旅行者には最適です。昼夜を問わず、その魅力を存分に発揮する九份老街は、訪れる人々にとって忘れがたい思い出を作れるでしょう。

九份のメインストリートである基山街

九份の基山街は、食べ歩きの魅力が詰まったメインストリートとして知られています。台北からは電車でアクセス可能で、美しい景色を楽しみながらの旅も魅力の一つです。さらに、直通バスを利用すれば約1時間30分で到着するため、気軽に訪れられます。
基山街では、台湾の伝統的なスナックやスイーツをはじめとするさまざまなグルメを楽しめ、多彩な食文化に触れられます。地元の味を堪能しながら、九份の歴史ある街並みを散策でき、訪れた人を虜にします。

穴場の寺院である聖明宮

九份にある聖明宮は、地元の人々にとって信仰の中心地であり、訪れる人々にとっては穴場の寺院です。聖明宮は、商売繁盛の神様として知られる関帝を祀っており、多くの商人や訪問者が成功と繁栄を願って訪れます。聖明宮の落ち着いた雰囲気と神聖な空気は、九份の喧騒から少し離れた場所にあり静かな場所です。
関帝は武勇と義理を象徴する神様であり、その精神は訪れる人々にも影響を与え、心の安らぎをもたらします。九份を訪れた際には、聖明宮の静かな美しさを体験し、心の充実を求めるのもおすすめです。

九份茶坊(ジョウフェンチャーファン)

九份茶坊(ジョウフェンチャーファン)は、台湾新北市瑞芳区基山街142号に位置する、歴史的建築にも認定された茶藝館です。九份茶坊では、茶葉を使った繊細な料理と、台湾茶の豊かな風味を堪能できます。内装には、選び抜かれた茶器や絵画が飾られ、落ち着いた雰囲気です。
九份茶坊は、台湾の伝統的な茶文化を体験したい人にとって、理想的な場所です。九份茶坊では、茶の淹れ方や茶葉の選び方など、茶にまつわる知識も学べるため、茶愛好家だけでなく、初心者にもおすすめです。歴史ある建物で、ゆったりとした時間を過ごしながら、台湾の味と文化を深く味わえるでしょう。

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「千と千尋の神隠し」のモデルとして人気の九份は効率よく回るのがおすすめ

台湾北部に位置する九份は、独特の雰囲気と美しい景観で知られ、多くの旅行者を魅了しています。かつて金鉱山として栄えた九份は、細い路地、急な石段、そして夜になると幻想的に輝く提灯で有名です。とくに「阿妹茶樓」や歴史的な「九份茶坊」など、映画「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせるスポットは、訪れる人々にとって夢のような体験となるでしょう。

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