【北海道・釧網本線の旅】清里焼酎醸造所で酒蔵見学!日本初「じゃがいも焼酎」とは?

【北海道・釧網本線の旅】清里焼酎醸造所で酒蔵見学!日本初「じゃがいも焼酎」とは?

じゃがいも焼酎を製造する清里焼酎醸造所へ!

今回おじゃましたのはJR釧網本線・清里町駅から車で約5分のところにある清里焼酎醸造所。
列車の車窓からも見えるトンガリ屋根が印象的な建物です。日本有数のじゃがいもの生産地であるここ清里町。雄大な斜里岳を背景に建つこちらの醸造所は、じゃがいもを原料とする本格焼酎「じゃがいも焼酎」を製造しているところなんです。

1975年、特産品のじゃがいもをいかしたじゃがいも焼酎の開発をスタート。じゃがいもを原料とした焼酎を日本で初めて生み出しました。現在の建物はのちに作られたものなのですが、お城みたいでなんだかロマンチックですよね。

清里焼酎醸造所・酒蔵を無料見学!

中へ入ってみると、まずはこの醸造所で作られる製品が並んでいます。清里焼酎醸造所で生まれた最初の焼酎「清里」をはじめ、「清里(原酒)」「清里(原酒5年)」、そして琥珀色に輝く「清里(樽)」。洗練されたボトルのデザインはグッドデザイン賞に輝いたこともあるんですよ。
案内してくださったのは廣谷さん。製造時期の9~11月は実際の醸造作業を見学できるそうですが、今回おじゃましたのは残念ながら12月。案内VTRで作業工程を見ていきます。

製造作業工程

〈麦処理〉

酒造りの最初の工程となるのは「麹」づくり。
麹の原料には一般的に米や麦が使われていて、酒造りではアルコールを発酵させるために原料に含まれるデンプン質を糖に分解する必要があります。清里焼酎では麹の原料に北海道産の二条大麦を使用。蒸した麦に種麹を散布し、2日ほどかけて麹菌を繁殖させます。

〈製麹〉

麹菌の菌糸が根付いた麦を三角棚と呼ばれる装置へ移動。ここでは麦を均一に広げて、温度、湿度を調整し麹菌の繁殖に最適な環境を維持します。この状態で定期的に混ぜてほぐして、さらに一晩麹菌を繁殖。丁寧な作業が必要なんですね。

〈一次醪(イチジモロミ)〉

麦麹に水と酵母菌を加えた発酵タンクの中で約1週間発酵させます。
酵母菌の活動によって発酵タンク内のもろみ温度が上昇していきますが、温度が35℃を超えてしまうと酵母菌が死滅するおそれがあるため、冷却器と撹拌で発酵に適切な温度を保つ必要があります。一週間の発酵でアルコール分を約10%以上含んだ一次醪が仕上がります。

〈二次醪〉

清里町産のじゃがいもを洗浄し、大きさや品質などをチェックし、人の手で丹念に選別。芯まで蒸したじゃがいもを機械で粉砕しながら発酵タンクに投入し、タンクの中で一次醪と混ぜ合わせます。じゃがいものデンプン質が麹菌由来の酵素により糖に分解され、さらに酵母菌によるアルコール発酵へ。発酵中は一次醪と同様に温度調節を行、約2週間発酵させることでアルコール分15%程度の二次醪になります。

〈蒸留・濾過〉

アルコール発酵を終えた二次醪は蒸留器内へ移され、加熱することによりアルコール度数の高い焼酎が作られます。
こうして出来上がった液体が焼酎の原酒となります。銘柄ごとにアルコール度数の調整を行い、貯蔵用タンクに移され、そして2年以上の時間をかけて熟成していきます。

〈熟成〉

銘柄によってはホワイトオーク樽で熟成させることにより、木樽の成分や香りが焼酎に溶け込み、風味華やかな琥珀色の焼酎が出来上がります。その後、銘柄ごとにブレンドを行い、瓶詰めされて出荷へ。最初の工程からここまで、なんと720日以上もの時間と手間がかけられているそうです。

設備を見学!

取材にお邪魔した12月は製造時期ではないのですが、設備を見せていただけることに!大きなタンクに蒸留器!実は工場萌え気味の私、これにはテンションが上がってしまいました(笑)。
ぜひ今度は実際に稼働している様子を見学してみたいと思いました。

施設名 清里焼酎醸造所
住所 〒099-4405
北海道斜里郡清里町羽衣町62番地
電話番号 0152-25-2227
営業時間 酒蔵見学(無料)
・8:30~12:00
・13:00~17:00
※職員の説明等が必要な場合は要予約

最後に

およそ10分ほどのVTRで、じゃがいも焼酎ができるまでの工程を理解することができました。
長い期間をかけて、本当に丁寧に手間ひまをかけて作られるじゃがいも焼酎。今回の旅を思い出しながらじっくりと味わってみることにします。

お出かけ
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