【観光列車で行く城崎温泉】丹後ちりめん懐石コースで城崎温泉まで列車旅

【観光列車で行く城崎温泉】丹後ちりめん懐石コースで城崎温泉まで列車旅

本記事では”【観光列車で行く城崎温泉】丹後ちりめん懐石コースで城崎温泉まで列車旅”と題して、丹後くろまつ号の乗車体験をご紹介いたします。

京都丹後鉄道が運行する「丹後くろまつ号」は列車内でお食事が楽しめる観光列車です。様々に移り変わる北近畿の車窓の眺めと共に、地域の食材を使った料理で特別なひと時を過ごすことができます。
丹後くろまつ号は1年に2回ほどコースが新しくなります。上半期と下半期で入れ替わります。2021年下期(2021年9月~2022年3月)は

・丹波まるごとスイーツコース
・丹後ちりめん懐石コース
・但馬のこだわりディナーコース

この3種類のコースがあります。

3種類のコース詳細はこちら

今回紹介するのコースは「丹後ちりめん懐石コース」です。こちらのコースは天橋立駅から城崎温泉駅へ向かいます。京都丹後鉄道では城崎温泉駅まで行くことができないので、丹後くろまつ号・丹後ちりめん懐石コースでしか味わうことのできない景色も楽しみですね!早速天橋立駅を出発!

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丹後ちりめん懐石コースに乗車

今回の丹後ちりめん懐石コースのテーマは「健康と幸せを呼ぶ京丹後の長寿食」。丹後地方では昔から「狛猫」が神社に鎮座しています。猫はちりめん産業が盛んな丹後地方にとっては蚕や繭を食べるネズミを追い払ってくれる存在として重宝されていました。そんな「狛猫」や「長寿食」など丹後の魅力がたくさん詰まった丹後ちりめん懐石コース。一体どのような料理が出てくるのでしょうか。

12:57に天橋立駅を出発

まず乗車すると、丹後ちりめんと狛猫がお出迎え!早速、丹後を感じられることができました。狛猫には手書きで名前が書いており、ちょっとした気遣いが嬉しいですね。

前菜

前菜は合計6種類ありました。盛り付けがとてもきれいで、食べる前からワクワクします!

スモークサーモンとホタテ 野菜のミルフィーユ 黄金酢で

スモークサーモンとホタテを野菜でサンドされたもの。お酢でいただくので、あっさりとして食べやすかったです。一口でパクリと食べれそうですが、案外サーモンとホタテがぎっしり詰まってたのでボリューミーでした。

グリーンアスパラガスの唐墨焼き

唐墨とは魚の卵巣を塩漬けし、天日干しで乾燥させたものです。海のチーズと呼ばれるくらい濃厚な旨味やコクがあります。唐墨の香ばしい香りとグリーンアスパラガスの相性は抜群でした。

大道さんの狛猫もなか 中に生ハムとフルーツトマトとチーズ

狛猫の柄が入っているかわいい最中は、生ハムとフルーツトマト、チーズが入っていました。全然味が想像できませんでしたが、生ハムの塩っ気とフルーツトマトの甘さがマッチしていました。最中のパリッと食感も良いアクセントとなっていました。

蒲入へしこ炙り

へしこは丹後地方の郷土料理で、サバなどの青魚に塩を振って塩漬け、糠漬けにしたものです。日本海が近い丹後地方ならではの一品です。

小蛸 真砂豆腐

こちらは季節の小鉢です。私が乗車したときは「鯛の卵とたこ」でした。味がしみ込んでおり、美味しかったです。

料理と一緒に丹後の地酒

こちらのコースでは、日本酒も一緒に楽しむことができます。左から「丹後七姫」「人喰い岩」「金シャリ」です。どれも丹後の地酒です。
「丹後七姫」は与謝野町の山田錦を使った一品。ちなみに名前にある丹後七姫とは、丹後地方の代表的な7人の姫君の総称だそう。乙姫や細川ガラシャ、小野小町などがこの丹後七姫として呼ばれています。
「人喰い岩」は不気味な伝説が由来の日本酒。実際に人喰い岩と呼ばれる岩が酒造の蔵から見えるそう。辛口な味が特徴です。また常温、冷、熱燗など飲み方を変えると、味や香りも変わるので様々な楽しみ方ができます。
「金シャリ」は丹後産のブランド米「ササニシキ」を使った地酒です。ササニシキはお寿司屋さんのシャリとしても使われることが多く、お寿司のシャリのように料理を引き立てられるような食中酒として作られました。キリっとしたドライな味わいです。

旬の地魚三種

京丹後産の旬の地魚をいただけます。この日は「いなだ・ウスバハギ・キハダマグロ」でした。いなだは成長過程のブリの呼び名だそうです。見た目も味もブリに似てました。ウスバハギはハギの一種で秋から冬にかけてが旬の魚です。少し歯ごたえがありました。キハダマグロは初夏から初冬が旬です。関西圏ではマグロの中でもキハダマグロが人気だそうです。すべてKISSUIEN特製醤油でいただきました。

京丹後産野菜 地魚のフリット ジェノバソース

個人的な感想になりますが、このフリットが一番美味感動しました!何と言ってもフリットの下にある大根とジェノバソースの相性が最高でした。しっかり味がしみ込んだ大根にジェノバソースをつけて食べると、今までに味わったことのない美味しさでした。これはぜひともご乗車して、食べていただきたいです。白身魚のフリットなので重たすぎず、あっさりとした味わいでした。白身魚はイサキを使用しているとのこと。

京たんくろ和牛のロースト ごぼうソース 揚げごぼうとエチエ農園の野菜パウダー

手前のごぼうのソースと和牛で一緒にいただきます。和牛の上にある揚げごぼうや、玉ねぎは野菜本来の旨味がありました。紫の粉は野菜パウダーです。お肉料理ですが、野菜も食べれてヘルシーな一品。

久美浜駅で途中停車

途中、久美浜駅で停車します。列車の中でまったりするのも良し、少し外に出て散歩するのも良し。歩いて15分弱ほどで久美浜公園にいくこともできます。ちなみに1月から3月にかけては牡蠣の販売を予定しています。その場で焼き牡蠣を食べることができます。また牡蠣を家まで配達できるようなサービスもあるそうです。丹後地方の牡蠣は海のミルクと呼ばれるぐらい有名なので、是非味わってみたいですね!

狛猫ばらずしBOX・海藻のお吸い物

丹後のばらずしは長寿食としても有名です。かわいい狛猫の箱に入った一口サイズのばらずしと、こちらも長寿食として知らてれいる京丹後の海藻を使ったお吸い物です。狛猫ばらずしBOXにはセルクルばら寿司・マリネ野菜の彩り寿司・季節の野菜葉寿司が入っています。3あっさりしていて食べやすかったです。

旬のフルーツジュレ

京丹後産旬のフルーツを柑橘ジュレでいただきます。コース料理の品数が多く食べれるか不安でしたが、換気つのジュレがあっさりしていてお口直しにピッタリです。この日はレモンのジュレにフルーツはメロン、さくらんぼ、巨峰、ブルーベリーが入っていました。フルーツもジュレに合うようにさっぱりとしたラインナップでした。

お土産

最後は猫をモチーフしたお土産。冒頭お伝えした通り、丹後の商人たちは猫を守り猫とし、神社に狛猫を収めたくらい猫は丹後地方の人々にとって大切な存在です。人々の守り神である猫をモチーフにしたお饅頭「NEKO-NO-EN」を最後にいただきます。

15:22に城崎温泉駅を到着

城崎温泉駅に到着!おなかいっぱい料理を満喫したところで、いざ観光!城崎温泉は「外湯めぐり」が有名です。これから少しずつ寒くなりで温泉が気持ちいい季節ですので、まさに城崎温泉への観光はベストシーズン。
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さいごに

京都丹後鉄道「丹後くろまつ号」の丹後ちりめん懐石コースを紹介しました。普段は天橋立駅から城崎温泉駅までは乗り継ぎする必要がありますが、丹後くろまつ号だと乗り換えなし、ダイレクトでいくことができます。さらに乗車中は素敵なコース料理も楽しむことができ、移動時間中も観光ができます。これからの城崎温泉の観光シーズン、天橋立駅から丹後くろまつ号を利用するのはいかがでしょうか。
丹後ちりめん懐石コースの詳細はこちら

ライター:やんぬ(ウィラコレ!編集部)

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この記事のライター

ウィラコレ!編集部
WILLERを知り尽くした社員の中でも、特に商品知識と移動の頻度が高いメンバーで構成された特別な編集チームが執筆しています。「旅行」や「推し活」に精通したメンバー独自の視点で、高速バス・夜行バスの乗車体験記、テーマパークや観... もっと見る


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